和風ファンタジーの豆知識

植物の異名・其の壱(あ行〜さ行)

植物には一般的に知られた名の他に、いくつかの異名を持つものがあります。

今回はそんな植物の和風で素敵な異名・別称(あるいはカタカナ名の植物の和名)をいくつかご紹介していきます。

(植物の説明の下の ・ で箇条書きになっているものがその植物の異名・別名です。)

「草」自体の異称・美称は「か行」の「草の異称・美称」に載せています。

アネモネ【anemone】
キンポウゲ科・アネモネ属。
  • 花一華【はないちげ】
  • 紅花翁草【べにばなおきなぐさ】
  • 牡丹一華【ぼたんいちげ】
空木/卯木【うつぎ】(卯の花【うのはな】)
ユキノシタ科・落葉低木。初夏に白い五弁の花をつける。
「空木」の名は、幹の中が空洞なことから。
  • 卯月の雪【うづきのゆき】
  • 垣見草【かきみそう】
  • 潮見草【しおみぐさ】
  • 水晶花【すいしょうか】
  • 夏雪草【なつゆきそう】
  • 雪見草【ゆきみぐさ/ゆきみそう】
梅【うめ】
バラ科サクラ属・落葉高木。早春に五弁の香り高い花を咲かせる。
  • 風待草【かぜまちぐさ】
  • 香栄草【かばえくさ】
  • 好文木【こうぶんぼく】
  • 木花【このはな】
  • 匂草【においぐさ】
  • 花の兄【はなのあに】(一年のうちで他の花に先駆けて咲くことから。逆に遅れて咲く菊を「弟草」と呼ぶ。)
  • 春告草【はるつげぐさ】
大葉子【おおばこ】
オオバコ科の多年草。漢方薬にもなる。
  • 蛙葉【かえるば】
     死んだカエルをこの葉で包むと生き返ると言われたことから。
  • 車前草【しゃぜんそう】
白粉花【おしろいばな】
オシロイバナ科・多年草。夏から秋にかけて黄色・紅色・白などの花を咲かせる。
果実は球形で黒く、白粉(おしろい)のような白い粉状の胚乳を内包している。
  • 野茉莉【のまり】
  • 夕化粧【ゆうげしょう】
苧環【おだまき】
キンポウゲ科・多年草。4〜5月頃に碧紫色または白の五弁の花を咲かせる。
  • 糸繰草【いとくりそう】
カーネーション【carnation】
ナデシコ科・ナデシコ属。母の日の贈ることで有名な花。
  • 阿蘭陀石竹【おらんだせきちく】
  • 阿蘭陀撫子【おらんだなでしこ】
  • 麝香撫子【じゃこうなでしこ】
ガーベラ【garbera】
キク科・ガーベラ属。
  • 大千本槍【おおせんぼんやり】
  • 花車【はなぐるま】
柏【かしわ】
ブナ科ナラ属。落葉高木。
古くは堅い葉の総称で、食物を盛るのに使われた。
  • 玉柏【たまがしわ】(柏の美称)
カトレア【cattleya】
ラン科・カトレア属。洋ランの女王。10cm以上の大きな花を咲かせ、贈答品として好まれる。
  • 日の出蘭【ひのでらん】
南瓜【かぼちゃ】
ウリ科の蔓性一年生果菜。薬草としては美肌・貧血・糖尿病・胎児の発育・扁桃腺炎などに有効とされている。
  • チンクゥー(沖縄方言)
カラー【calla】
サトイモ科・ザンテデスキア属。
くるりと一巻きした花びらのように見えるものは仏炎苞というガクの一種で、花は中心の黄色い芯の部分。
  • 海芋【かいう】
萱草【かんぞう】
ユリ科。初夏から夏にかけて咲く。「甘草」とは別のもの。
  • 恋忘れ草【こいわすれぐさ】(つらい恋を忘れさせてくれる花と言われ、和歌にも詠まれてきた。)
菊【きく】
キク科キク属・多年草。古くから観賞用の園芸品種として育てられている。
  • 弟草【おととぐさ】
  • 千代見草【ちよみぐさ】
  • 長月草【ながつきぐさ】
  • 星見草【ほしみぐさ】
キャベツ【cabbage】
アブラナ科の葉菜。
  • 甘藍【かんらん】(葉牡丹の別称でもある。)
  • 玉菜/球菜【たまな】
草の異称・美称
「草」自体の異称・美称です。
  • 小草【おぐさ】(草の美称。あるいは「小さい草」)
  • 真草【まくさ】(草の美称。特に屋根を葺くのに使う草の美称。)
  • 美草/真草【みくさ】(草の美称。特に屋根を葺くのに使う萱の美称。)
グラジオラス【gladiolus】
アヤメ科・グラジオラス(トウショウブ)属。
  • 阿蘭陀菖蒲【おらんだしょうぶ】
  • 唐菖蒲【とうしょうぶ】
クリスマスローズ【Christmas rose】
キンポウゲ科・ヘレポルス属。
  • 寒芍薬【かんしゃくやく】
クレマチス【clematis】
キンポウゲ科・クレマチス属。茎が蔓のように細いのが特徴。
「カザグルマ」や「テッセン」などの原種から改良された園芸品種の総称。
  • 鉄線【てっせん】
グロリオサ【gloriosa】
ユリ科・グロリオサ属。燃え上がる炎のような形の花びらが特徴。
  • 狐百合【きつねゆり】
  • 百合車【ゆりぐるま】
コスモス【cosmos】
キク科・コスモス属。
  • 秋桜【あきざくら】
  • 大春車菊【おおはるしゃぎく】
サルビア【salvia】
アキギリ属の一年草。ブラジル原産。
  • 緋衣草【ひごろもそう】
シクラメン【cyclamen】
サクラソウ科・シクラメン属の多年草。
  • 篝火花【かがりびばな】
沈丁花【じんちょうげ】
ジンチョウゲ科・常緑低木。花は管状で内面は白く、外面は赤紫色・または白。香気が強いのが特徴。
  • 瑞香【ずいこう】
  • 千里香【せんりこう】
  • 輪丁花【りんちょうげ】
スイートピー【sweet pea】
マメ科・ラティルス属の蔓性一年草。ピンク・白・紫・まだらなどの蝶形花をつける。
  • 麝香連理草【じゃこうれんりそう】
  • 花豌豆【はなえんどう】
水仙【すいせん】
ヒガンバナ科・多年草。1月の誕生花。
  • 雪中花【せっちゅうか】
杉【すぎ】
スギ科・常緑針葉樹。
  • 真木/艨^槙【まき】(杉の古名。「純粋な木」を意味することば。ヒノキの美称でもある。)
  • 倭木(杉の漢名)
スターチス【statice】
イソマツ科・リモニウム属。
  • 花浜匙【はなはまさじ】
薄【すすき】
イネ科・多年草。
  • 尾花【おばな】(動物の尾に似ていることから。)
  • 枯尾花【かれおばな】(ススキの花穂が白く開ききって枯れ際になった頃の呼び名。)
  • 初尾花【はつおばな】(秋に初めてススキの花穂が出た頃の呼び名。)
  • 初花薄(秋に初めてススキの花穂が出た頃の呼び名。)
  • 美草(「草」自体の美称でもある。)
  • 真草(「草」自体の美称でもある。)
鈴蘭【すずらん】
ユリ科・多年草。晩春に白い六弁のツリガネ状の小花をつける。
  • 君影草【きみかげそう】
ストレリチア【strelizia】
バショウ科・ストレリチア属の多年草。高さ約1mで、鮮やかなオレンジ色と鳥のような形の花が特徴。
  • 極楽鳥花【ごくらくちょうか】
菫【すみれ】
スミレ科・多年草。春に濃い紫色の花を一つつける。
  • 菫々菜【きんきんさい】
  • 相撲取草【すもうとりぐさ】
  • 一葉草【ひとはぐさ】
  • 一夜草【ひとよぐさ】
芹【せり】
セリ科多年草。春の七草のひとつ。解熱・高血圧・貧血・頭痛・鼻血などに効くという薬草としての一面も持つ。
  • シーリバー(沖縄方言)
<関連項目へ>

※このページは津籠 睦月によるオリジナル和風ファンタジー小説「花咲く夜に君の名を呼ぶ」の本文ページ内に隠された、本編と関係がありそうで無さそうな細かな和風ファンタジーの雑学・豆知識をご紹介する「おまけコーナー」です。

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ここでご紹介している雑学・豆知識は参考文献などを参考にして書いてはいますが、管理人はその道の専門家ではありませんので知識が不充分な場合もございます。
その辺りをご理解の上、ご覧ください。

 
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