「睦月」「如月」などのように、「月」を表す言葉には、様々な美しい別名が存在します。
今回はそんな月の古称や異称を、有名なものからマイナーなものまで、いくつかご紹介していきます。
(それぞれの月の下の ・ で箇条書きになっているものがその月の古称・別称です。古称は陰暦でのものになります。)
- 9月【September】|長月【ながつき/ながづき】
- 由来は「
夜長月 」の略とする説、「稲刈月 」の略とする説などがある。- 稲熟月【いねあがりづき】
- 稲刈月【いねかりづき】
- 色取月【いろどりづき】
- 祝月【いわいづき】
- 詠月【えいげつ】
- 小田刈月【おだかりづき】
- 菊秋【きくあき】
- 菊月【きくづき】
- 菊開月【きくさきづき】
- 菊間月【きくまづき】
- 菊見月【きくみづき】
- 季秋【きしゅう】
- 朽月【きゅうげつ】
- 窮秋【きゅうしゅう】(秋の終わりを意味する。)
- 玄月【げんげつ】
- 高秋【こうしゅう】
- 梢の秋【こずえのあき】
- 残秋【ざんしゅう】
- 終玄【しゅうげん】
- 授衣【じゅえ】
- 青女月【せいじょづき】
- 霜辰【そうしん】
- 竹酔月【ちくすいづき】(竹の美しさを愛でる月の意。)
- 寝覚月【ねざめづき】
- 晩秋【ばんしゅう】
- 無射【ぶえき】
- 末秋【まっしゅう】
- 紅葉月【もみじづき】
- 夜長月【よながづき】
- 10月【October】|神無月【かんなづき/かみなづき/かみなしづき/かむなづき】
- 10月には日本中の八百万の神々が出雲大社に集まり会議をすることから、出雲以外には神がいない月という意味で「神無月」と呼ぶ。
あるいは、「雷の無い月」という意味であるだとか、新穀により酒をかもす「醸成月(かみなしづき)」を意味するといった説もある。- 御忌【おいみ】
- 応鐘【おうしょう】
- 神在月/神有月【かみありづき】
出雲国限定の呼び名。10月には日本中の神々が出雲に集まることから、他の地域では「神無月」だが、出雲では「神在月」になる。 - 神去月【かみさりづき】
- 吉月【きつげつ】
- 鏡祭月【きょうさいげつ】
- 建亥月【けんがいげつ】
- 小春【こはる】
- 小六月【ころくがつ】(6月頃に似て小春日和が続くことから。)
- 時雨月【しぐれづき】
- 霜先【しもさき】
- 初冬【しょとう】
- 鎮祭月【ちんさいげつ】
- 定星【ていせい】
- 初霜月【はつしもづき】
- 孟冬【もうとう】
- 陽月【ようげつ】
- 良月【りょうげつ】
- 11月【November】|霜月【しもつき】
- 由来は「
霜降月 」の略とする説や「食物月 」の略とする説などがある。- 一陽来復【いちようらいふく】
- 顔見世月【かおみせづき】
- 神楽月【かぐらづき】
- 神帰月【かみかえりづき】
- 建子月【けんしげつ】
- 黄鐘【こうしょう】
- 辜月【こげつ】(「辜」は「罪」を意味し、古代中国で罪を改める月。)
- 朔易【さくえき】
- 紙月【しげつ】
- 子月【しげつ】
- 霜降月【しもふりづき】
- 霜見月【しもみづき】
- 神帰月【しんきづき】
- 仲冬【ちゅうとう】
- 暢月【ちょうげつ】
- 露籠葉月/露隠端月【つゆごもりのはづき】
- 天正月【てんしょうがつ】
- 仲の冬
- 子月【ねづき】
- 風寒【ふうかん】
- 復月【ふくげつ】
- 雪待月【ゆきまちづき】
- 雪待月/雪待つ月【ゆきまつつき】
- 雪見月【ゆきみづき】
- 陽復
- 12月【December】|師走【しわす】
- 由来は、経をあげるために僧(師)が駆け回る月であることから「
師馳 」を意味するとする説や、「せわし」の変化したものとする説などがある。- 梅初月【うめはつづき】
- 黄冬【おうとう】
- 弟月【おとうづき/おとづき/おとごづき】
- 親子月【おやこづき】
- 限月【かぎりづき】
- 嘉平【かへい】
- 季冬【きとう】
- 窮月【きゅうげつ】
- 窮冬【きゅうとう】
- 苦寒【くかん】
- 暮古月【くれこづき】
- 建丑月【けんちゅうげつ】
- 極月【ごくげつ/ごくづき】
- 除月【じょげつ】
- 大呂【たいりょ/たいろ】
- 年積月【としつみづき】
- 年満月【としみつづき】
- 年世積月【としよつむづき】
- 果ての月
- 春待月【はるまちづき】
- 晩冬【ばんとう】
- 杪冬【びょうとう】
- 暮歳【ぼさい】
- 暮冬【ぼとう】
- 三冬月【みふゆづき】
- 三冬の後の月【みふゆののちのつき】
- 雪月【ゆきづき】
- <関連項目へ>
※このページは津籠 睦月によるオリジナル和風ファンタジー小説「花咲く夜に君の名を呼ぶ」の本文ページ内に隠された、本編と関係がありそうで無さそうな細かな和風ファンタジーの雑学・豆知識をご紹介する「おまけコーナー」です。
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ここでご紹介している雑学・豆知識は参考文献などを参考にして書いてはいますが、管理人はその道の専門家ではありませんので知識が不充分な場合もございます。
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