星座や星団には一般的に知られた名の他に、いくつかの異名を持つものがあります。
今回はそんな星座や星団の素敵な異名・別称をいくつかご紹介していきます。
(星座・星団の説明の下の ・ で箇条書きになっているものがその星の異名・別名(あるいは古称・旧称)です。)
- カシオペア(カシオペヤ)座
- アルファベットのWの形に並ぶ星座。「ラコニアの鍵」というギリシャ古名もある。
- 錨星【いかりぼし】
- 角違い星【かどちがいぼし】
- 五曜【ごよう】(カシオペア座の和名のひとつ。太陽系惑星の火星・水星・木星・金星・土星の呼び名でもある)
- 蝶子星【ちょうこぼし】
- 山形星【やまがたぼし】
- 弓星【ゆみぼし】
- 烏座【からすざ】
- 5月下旬に出る、歪な四辺形を描く星座。
神話では銀の翼を持ち人語を話すアポロンの使いだったが、嘘をついたために翼を黒くされ「カーカー」としか鳴けなくなったと言われている。
- 鞍掛け星【くらかけぼし】
- 四星【しぼし】
- 軫宿【しんしゅく】
- 台碓星【だいがらぼし】
- 袴星【はかまぼし】
- 帆かけ星【ほかけぼし】(石川県能登地方・方言)
- 枕星【まくらぼし】
- 軫【みつかけぼし】
- 四つ星【よつぼし】
- 昴【すばる】
- プレアデス星団。牡牛座の牡牛の肩先にある星団。
見える星の数が6つという所と7つという所があり、「六連星」と言ったり「ななつ星」と言ったりする。
(ちなみに「プレアデス」とはギリシャ神話の7人姉妹(ケラエノ、エレクトラ、ダイゲタ、マイア、ステロペ、メロペ、アルキオネ)。)
- 一升星【いっしょうぼし】(星が一升マスに溢れるほど群がっていることから。長野・山梨地方の方言)
- お草星【おくさぼし】
- 草星【くさぼし】
- ごちゃごちゃ星【ごちゃごちゃぼし】
- 鈴なり星【すずなりぼし】
- 昴星【すばるぼし】
- 昴【すまる】
- ななつぼし
- 羽子板星【はごいたぼし】
- ぼう
- 昴宿【ぼうしゅく】(漢名)
- 六神【むつがみ】
- 六星【むつぼし】
- むづら
- 六連星【むつらぼし】
- 群がり星【むらがりぼし】
- 寄り合い星【よりあいぼし】
- 六地蔵【ろくじぞう】
- 六曜【ろくよう】
- 六連珠【ろくれんじゅ】
- 白鳥座【はくちょうざ】
- 天の川の中に大きな十字を描く夏の星座。
- 北十字【きたじゅうじ】
- 十文字様【じゅうもんじさま】
- 十文字星【じゅうもんじぼし】
- 筑波の傘星【つくばのかさぼし】(茨城霞ヶ浦地方・方言)
- ヒヤデス星団
- 牡牛座の牡牛の顔の部分にあるV字の形をした星団。
プレアデスの七人姉妹とは母の異なる七人姉妹と言い伝えられてきた。
- あめふりほし
- 馬の面星【うまのつらぼし】
- 扇子星【せんすぼし】
- 撞き鐘星【つきがねぼし】
- 苞星【つとぼし】
- 釣鐘星【つりがねぼし】
- 畢宿【ひっしゅく】
- プレアデス星団
- 牡牛座の牡牛の肩先にある星団。日本名は昴(すばる)。
(異名は「昴(すばる)」の項目をご覧ください。
- 北斗七星【ほくとしちせい】
- 大熊座の一部で、ひしゃくの形をした七つの星の呼び名。
この北斗七星に対し、射手座には「南斗六星」がある。
中国では七つの星それぞれに「貪狼(とんろう)」「巨門(こもん)」「禄存(ろくそん)」「文曲(もんごく)」「廉貞(れんちょう)」「武曲(むごく)」「破軍(はぐん)」の名が付いている(アラビアでは「ドウベー」「メラク」「フェクダ」「メグレズ」「アリオト」「ミザール」「べナトナシュ」と言う)。
- 北の大舵【きたのおおかじ】(星の並びを和船の舵に見立てた呼び名。これに対し南斗六星を「南の大舵」と呼ぶ。)
- 北の舵星【きたのかじぼし】(星の並びを和船の舵に見立てた呼び名。これに対し南斗六星を「南の舵星」と呼ぶ。)
- 舵星【かじぼし】(七つの星を和船の舵に見立てた呼び名。)
- 酒桝【さかます】
- 七星剣【しちじょうけん】
- 杓子星【しゃくしぼし】
- 杓の柄【しゃくのえ】
- 七つ星【ななつぼし】
- 七夜の星【ななよのほし】
- 柄杓の星【ひしゃくのほし】
- 柄杓星【ひしゃくぼし】
- 桝星【ますぼし】
- 南十字星【みなみじゅうじせい】
- 十字の形をした星座。南十字座。日本では沖縄県まで南下しないと見えない。
- ハイムルブシ(沖縄(八重山列島小浜島)方言)
- <関連項目>
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- 星の異名・古称・別称(彗星・流星・隕石・その他星に関する名前)
- 太陽系惑星の異名・古称・別称
- 星(有名な星)の異名・古称・別称
- 空の呼び名・空に関する名前
- 太陽の呼び名(太陽・日光の異名・古称など)
- 植物の異名・其の壱(あ行~さ行)
- 植物の異名・其の弐(た~は行)
- 植物の異名・其の参(ま行~)
- 動物の異名・古称・別称
- 鳥の異名・古称・別称
- 虫の異名・古称・別称
- 水・露・霜の異名・古称・別称
- 雪の異名・別称・美称
- 月の古称・異称:其の壱(1月~4月)
- 月の古称・異称:其の弐(5月~8月)
- 月の古称・異称:其の参(9月~12月)
- 春の異名・古称・美称
- 夏の異名・古称・美称
- 秋の異名・古称・美称
- 冬の異名・古称・美称
- 食べ物(料理)・飲み物の異名・古称・別称
※このページは津籠 睦月によるオリジナル和風ファンタジー小説「花咲く夜に君の名を呼ぶ」の本文ページ内に隠された、本編と関係がありそうで無さそうな細かな和風ファンタジーの雑学・豆知識や大和言葉の意味などをご紹介する「おまけコーナー」です。
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