〜マホウショウジョジャナクテ、マホウミコナノ!〜
気づけば、そこは
まるでスクラップ置き場か何かのように巨大なゴミやガラクタが
「何……あれ……。岩でできた
「……もう気がついたのか。さすがはあの人たちの
「え……?」
声のした方へ視線を向けると、
「あれ……?いつの
まだ
「ばか!今はそんなのん気なことを話している場合じゃない!あれを見ろ!」
「え……?何、アレ……
それはエデンが今まで目にしたことのない
「アレは“
「え!? 何、ソレ!? ……って言うか、ここはどこ!?
パニックに
「ここはヤツの結界の中。お前はアイツに
「特別な……力?何ですか、それ」
「今は長々と説明している
さらりと
「………………は?へ、変身……?」
「……その
後半はひとり
「いきなりのことで
「そ、そんなこと言われても……っ、わ、分からないよ……っ、頭の中真っ白で
エデンが泣きそうな顔でそう
次の
「
少年はとっさにエデンの身を
「や……やだ……っ、な、何が……?」
おそるおそる今までいた場所に目をやると、そこには半分
「
「え……?何でそんなことまで知って……」
だが
という音とともに
「早く!俺が時間をかせいでいる間に変身するんだ!」
「は……はい……っ」
エデンはその場にへたり込んだまま、
(は、早く変身しないとっ、この人が
「キャ……」
思わず決めポーズまでつけて
(うぅ……っ、
それまで身につけていた服の
エデンはそんな自分の
「何これ、何これっ!
「……なるほどな。
「え……?私のパパとママが何……?」
聞き
「え?え!?
「お前の“
「つ、杖って……もしかして、
エデンはドキドキしながら光に手を
パールピンクの
「うっわぁああぁ……カ、……っ。コドモの
ひとり
「いや、
そう。エデンの
「えへへ……っ、私の杖、何て名前にしようかなっ。ハートにキャットで……ハートフル・キャット・ロッド……とか?」
「おい、コラっ!のん気にネーミングを
エデンが
「あの……っ、私、これでどうやって戦えばいいんですか?」
「……今回は
説明を聞きながら
「
言いながら、少年はエデンの
「…………えっ?」
と
「……えっ?パ、パパ……?」
「分かっただろう?今回はとりあえず、
額を
「え!? パパもこんな
「……言いたいことは分かるが、話は
さりげなくセンスについてけなされた気がしたが、エデンは聞かなかったことにして
(……あ、何か、 ……。このカンジ、すごく
手のぬくもりを通して、身体の中に
「行くぞ!エデン!」
「は、はい……っ!えっと……っ!」
ただ食べ物の名前を
それを浴びた
“攻撃”はそれで止まらず、次は
エデンはほっと
「……『きなこ・あんころ・さくらもち』って……パパ……」
「……ネーミングはともかく、
言葉ではけなしながらも、その
「あの、あなたはパパとどういう……」
だが、エデンはその問いを最後まで口にすることができなかった。
「
「でも……何だかあのコ、かわいそう。苦しそうだし……」
悲鳴を上げてもがく獣の姿が、エデンにはまるで
「……自分を攻撃してきた相手に対しても、そんな風に思うのか。そういう所も、父親にそっくりだな……」
「え……?」
少年はエデンの顔をしばらく見つめると、何かをあきらめるように一つ大きなため息をついた。
「お前ならあいつを
「そんなことができるの?」
「ああ。この国ではかつて
「分かった。やってみる」
エデンは少年のそばを
「あの……ね、ごめんね。ひどいことして。でもね、あんな
「あのね、こんな風にして力のある人を
言いながら、エデンはふとその言葉に
(……“契約の、獣”……?それって何か、
「あなた、私と
そのセリフに、
(うん!このコって何だか
獣はどこかきょとんとしたようにエデンの
「……どうやら
「え……っ?名前……?そんな急に言われても……。じゃあ、えっと……“レト”で」
とっさにゴールデン・レトリーバーから名を取り、エデンは歩み
「あの……そう言えば、今さらなんですけど、あなたの名前って……。それに、何者……」
言いかけ、エデンはふいに
少年はエデンの
「……
「え……っ!? その子、どうしたの!?」
バスに
「どうやら
すぐそばから聞こえてくるのは、あの少年の声だ。
(……
目を開けることもできぬまま、エデンは猫神に
(そんな……
そんなことを考えながら、エデンは
次にエデンが目を
エデンは飛び起きて辺りを
(……何だ、夢か……)
何だかもったいないような、ガッカリしたような気分で時計に目をやり、エデンはぎょっとする。
「え!? 5時!? っ!? 私、何で……っ?学校は……っ!?」
あわててベッドから
「あ……お気がつかれたのですね。」
心からうれしそうな
「えっ……と、あなたは……ひょっとして、ウチの新しいハウスキーパーさん……ですか?」
「いいえ。俺は
「え、え!?」
エデンはパニックに
「え……?ちょっと…… お
後ろから飛んで来る声を
「マ、ママっ!どうしよう! ヘンな人がいる!すっごいなのに、私の
「ヘンな人だなんテ、
「ち、
「アラ、
『ホラ』と言ってコーデリアが
「
エデンは
(……そう言えば、“夢”の中で
もう
「力に
はしゃぐコーデリアを前に、エデンは引きつった
(知らなかった……。できれば知らずにいたかったよ……!ウチが、こんな……フツウじゃない家だなんて……! )
自分の
だがエデンの場合、「そもそもこんな
エデンの“
そうして始まった
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このページは津籠 睦月によるオリジナル・ファンタジー小説の本文ページです。
構成要素は恋愛(ラブコメ)・青春・魔法・アクションなどです。
個人の趣味によるネット・ノベルのため、全章無料でお読みいただけますが、
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