魔法の操獣巫女エデン
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蛇足
 
キャラクターのネーミング

「魔法の操獣巫女★エデン」ではキャラクターのネーミングにかなり“遊びゴコロ”を取り入れて設定しています。

単独で「名前」として通じるだけでなく、愛称にするとそれまでとは別の印象を持ったり、さらに漢字にするとまたまた全く違う印象を持つなど、ダブル・ミーング(?)orトリプル・ミーニング(?)を目指して名付けています。

鈴木楽園(すずきエデン)

今回ヒロインの名前は「“キラキラネーム”で行こう!」という目標(?)がありました。
日英ハーフなので外国人名っぽい名前も普通にアリではあるのですが、「そこはあえて普通の外国人名ではなく“キラキラネーム”で!」ということになっています。

理由はエデンの父・慈恩さんのネーミング・センスが壊滅気味というキャラ設定があるためと、小説タイトルに「何じゃそのタイトルはぁ!?」というツッコミ感満載のインパクトが欲しかったからでした。

「楽園」と書いて「エデン」という名にしたのは「楽園」という文字から「イケメン・パラダイス」…もとい「アニマル・パラダイス」な雰囲気を出したかったのと、何となく響きがカワイイ気がしたのと、タイトルロゴにした時に文字加工がしやすい形だからという理由です。

名字が「鈴木」という平凡な名前なのは、名字が平凡であることにより名前のキラキラ感との対比がより際立つようにという理由と「平凡な名字だからこそ、キラキラネームの多い現代では、現実にいてもおかしくない名前」という「そこそこのリアル感」を出したかったからです。

ちなみに「鈴木」は日本では常に名字ランキングTOP3くらいに入るというかなりメジャーな名字ですが、「熊野信仰」の広がりとともに全国に広まっていったという、神道と深い関わりのある名字でもあります。
その辺りも「鈴木」を選んだ理由です。

(ちなみに「鈴木」に決める前は「偕藤楽園(かいとうエデン)(「藤」を抜かせば水戸の偕楽園)などとして密かに茨城の地名ネタを忍ばせていこうという計画もありましたが、他のキャラに茨城地名もじり名を当てはめていくのが大変なので却下となりました。)

鈴木慈恩(すずきじおん)

ヒロインの両親は「日本人なのに愛称は外国人風な父」と「英国人なのに愛称は日本風な母」というテーマ(?)で名付けています。

カケオチ同然に結婚したラブラブ夫婦なので、愛称を互いの国の名前風に呼び合っていたら、何かいいなぁ…ということで。

…というわけでエデンの父は「外国の人が発音したら“ジョン”っぽく聞こえるかも」ということで“慈恩”です。

それと「ジオン」という音の響きが、何だか(ガン○ムっぽくて)イイので…。

漢字の字面はエデン父の性格から「こんな感じかな?」ということで付けています。

コーデリア・クロウリー/鈴木小照夜(すずきコーデリヤ)

エデン母はイギリス人なので、イギリスにちなんだ名から付けています。

“コーデリア”はシェイクスピアの四大悲劇の一つ「リア王」に登場する王女で、中古ウェールズ語で「海の宝石」を意味する名(←語源はネット調べ情報)です。

また、(カナダの物語ではありますが)赤毛のアンが「コーデリアと呼んで欲しい」と憧れた名でもあります。

“クロウリー”は知っている人は知っているメジャー過ぎる人物なのでアレですが、タロット・カードの名作と言われる「トート・タロット」をデザインしたイギリスの“魔術師”アレイスター・クロウリーから取っています。

何気にイニシャルがC.C(シーツー)なのも密かなお気に入りポイントです。
(↑分かる人にしか分からないネタで恐縮です。)

日本名“小照夜”は「小さく夜を照らすもの」で“月”と“かぐや姫”をイメージして漢字を選んでいます。

おそらくは夫・慈恩と相談して日本名を決めたと思われますが、慈恩ネーミングにしてはまともなのは、コーデリアからの“修正”が入っているからだと思われます。

タヌキのミドリ

慈恩に懐く野生の獣(…と今は言っておきます。Episode1を読了したカンの良い読者様なら正体はバレバレかとは思いますが。)その1「タヌキのミドリ」…

ネーミングのネタ元はもちろん国民的カップ麺「みどりのた○き」です。

ただし用語解説の小窓を見ていただくとお分かりでしょうが漢字を見ると「水渡狸」という風にちゃんと意味のある名になっているのです。

慈恩の獣は皆こんな風に「ネタかよっ!」と思わせておいて、実は「漢字を見ると一応それなりの意味がある」というテーマで名付けています。
(…まぁ、後付けで結構強引に付けているのですが、たぶん今後、獣としての能力に関わってくるとは思います。)

一見ネタっぽい名前なのは慈恩が名付けたという設定だからです。
食べ物っぽい名前が多いのも慈恩が名付けたからです。

イノシシのボタン

慈恩の獣その2、イノシシのボタンは「イノシシだからボタンだろう!」ということで、イノシシ肉を使った「ボタン鍋」から取っている、とても可哀相な名前です…。

漢字は「暮旦」で、「日暮れ」と「日の出」を表しています。

キツネのコンソメ

キツネだから、ということで愛称が「コンちゃん」とキツネっぽくなるように名付けています。

漢字は「昏染」と書きます。

サルのパンチ

「猿(モンキー)と言ったらパンチだろう」ということで、パンチです。

さらに愛称を「パン君」にすると某動物番組で人気だったチンパンジーのようでナイスなので。

さらにさらに、キツネのコンソメとコンビを組ませると「コンソメパンチ」というポテトチップスっぽい熟語(?)も出来上がるのです!

漢字は「般智」。「智慧(ちえ)をめぐらす」という意味です。
おそらくは頭脳派の獣になることと思います(出番も含めて予定は未定)。

仔鹿のビビンバ

「仔鹿なので“バンビ”っぽく」とうことでビビンバです。

愛称は「ビビちゃん」です。

漢字は悩んだ末に「備敏刃」になりました。

狼のコタツ

漢字の「虎龍」は「とにかく強いイメージ」で付けています。

愛称が「コタちゃん」というのはわりと最初から決まっていました。
当初は「コタロウ」で「虎汰狼」にする予定もあったのですが、いっそ狼の要素をなくして狼なのに虎と龍ってどういうこと!?」という感じにしたくて「コタツ(虎龍)」になりました。

慈恩とは彼が少年だった頃からのつき合いなので、名前と慈恩の性格からして、おそらく寒い時期にはコタツ代わりに暖を取るのに利用されていたと思われます。

猫の「ななちゃん」

現時点で正式名は明かされていません。

「ななちゃん」という呼び名にもちょっとした秘密がありますが、それは今後の物語の中で明かされていく予定です。

決して作者の過去の飼い猫に「ななちゃん」が2匹いた(←詳しく知りたい方はブログの過去記事に書いてあります。)から「ななちゃん」なわけではありません。
 

 

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このページは津籠 睦月によるオリジナル・ファンタジー小説  
魔法の操獣巫女(マジカル・ビーストテイム・シャーマン)★エデン」の 
設定秘話や裏話などをご紹介する蛇足解説コラムです。
 
 
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