〜キョウ カラ、アナタ ハ ワタシ ノ ズットモ〜
(やっぱり時間に限りのある休み時間とかお昼休みじゃ、いろいろキビシイものがあるよね。ここはもう、放課後どこかに
結局彼女とロクに話もできないまま迎えた帰りのホームルーム、エデンは頭の中で計画を
(どこに誘おうかな。高梨さんって何通学なんだっけ?校外よりむしろ学校の
アレコレ考えているうちに、いつの間にかホームルームは終わっていた。周りの生徒が動き始めてやっとエデンは我に返る。
(ピ……高梨さんは……っ!?)
立ち上がって教室を見渡すと、ちょうど彼女がドアから出て行くところだった。エデンはあわてて
ポニーテールのとした後ろ姿は、スタスタと足早に遠ざかっていく。引き
「待って……っ、ちゃん!」
真っ
――高梨。それが彼女のフルネーム。そしてエデンが彼女と「仲良くなりたい」と思った最初のキッカケだった。
彼女の名前を初めて聞いた時、エデンは
(スゴい……。私よりキラキラネームな人なんて初めて。きっと
エデンはそんなことを思った。そしてずっと、彼女と仲良くなる機会を
「『ピーチ』って呼ばないで。その名前、嫌いなの」
そしてすぐにエデンに背を向け去って行ってしまう。表情こそ変わらないものの、その気配はいつもよりピリピリとがっている気がした。桃姫の気持ちがよく分かるエデンは己のウッカリ発言に青ざめる。
(どうしよう……っ、私、
しばらくはショックのあまり
(
あわてて桃姫の
(今の……レトの結界に引き込まれる直前に感じたのと同じ……?)
直後、いつもの
「もうッ!今はそんな場合じゃないのに!
「やだ……っ!戦いたくない……っ!」
「エデン!」
視界もぼやけていく中、誰かが手を