〜キョウ カラ、アナタ ハ ワタシ ノ ズットモ〜
猫神は舌打ちし、鈴の音とともにその手に鋼鉄の傘を出現させた。そのまま傘を前へ突き出し、くるくる回して飛んでくる氷の粒を
「エデン!早く次の攻撃を!」
「ハ、ハイっ!」
エデンはあわてて猫神の手をつかむ。
(えっと、えっと……食べられたらマズいから……食べられる前に消えちゃうもの!)
エデンは杖を
「!」
杖の先からフワッと無数のが飛び出した。それは空中で
『キャイン、キャインッ!』
獣はのような悲鳴を上げるが……
「えっと……
「ちょっとした電気にビリビリしたくらいのダメージしか受けていないようだな。魔法のイメージが弱過ぎたんだ」
「そんなぁ……」
シャボンの鳥が全て消えると、獣は怒ったような を上げ、何か
「え……怒ってる……?」
「あんな
「わざとじゃないのにぃ……」
エデンは泣きそうになりながら次の魔法を考える。
「えっと……フラワー・ファルコン・ファイヤー!」
杖の先からが吹き出し、ハヤブサの形にまとまって真っ
『ガウガウ……ッ!』
「また効いてない……っ」
「見た目の美しさにこだわるからだ!ビジュアルより
「えっと……えっと……じゃあ、もう……ファイヤー!」
もはや“技”としての形にこだわらず、シンプルな“炎”だけをイメージして叫ぶ。
杖の先数十cmの空中に、ポッと火の玉が表れ、獣に向かい飛んでいくが……
『グワァアァーッ!』
恐ろしい叫びと共に
『ワン!ワン!』
獣の
「痛……っ!」
「氷に対し火というのは正しいが、
「そ……そんなこと言われても……」
エデンは頭の中で“強い炎”をあれこれイメージしてみる。
(強い炎……大っきい炎……キャンプファイヤーくらいの?……ダメだ、攻撃って言うより楽しげなイメージしか浮かばない……)
『ワン!ワン!』
イライラしたように獣がまた吠えた。
再び小さなが飛んで来るが、今度は猫神が
その、パラパラと弾き飛ばされるに、エデンはふと
(……あれ?何か、攻撃弱くなってない?獣の見た目は強そうにパワーアップしてるのに、何で……?)
エデンは氷の粒をまとった
獣はイラ立ちを
『ワン、ワン、ワン!』
獣はまたしてもで攻撃してくる。
だが、それはエデンたちに何のダメージも与えない。まるで、ただ
(もしかして……)
エデンの頭に