〜キョウ カラ、アナタ ハ ワタシ ノ ズットモ〜
エデンは、まだ顔と名前を一致されるのがやっとのクラスメイトたちに「おはよう」のあいさつをしながら教室に入り、真っ
「おはよう、
ほんの少し
「おはよう鈴木さん。
「え……!?」
「
「あ、そのこと……」
エデンはホッと胸を
(そうだよね。ピ……高梨さん、ずっと気絶してたもん。結界の中で起きたことを知ってるはずがないよね)
「もう体調は
「大丈夫。一応病院にも行ったけど、何ともないって」
「そうなんだ。良かった」
それきり、会話が
こちらの質問には答えてくれるが、向こうからは話を
(あいかわらず無口だなー……。どうやって仲良くなったらいいんだろう。例の災厄の獣のこともあるし、なるべく高梨さんのそばにいなきゃなのに……)
ビミョウな
「そろそろ時間。先生来るかも」
「えっ?もうそんな時間?あっ、じゃあ、また後で……」
何が『また後で』なのかもよく分からないまま、そんな言葉で会話を切り上げ、エデンはあわてて自分の席へと
(どうしよう……。そもそも私、まだちゃんと“友達”作れてない……。このまま高梨さんとも仲良くなれなかったら、私の中学生活、どうなっちゃうんだろう……)