〜キョウ カラ、アナタ ハ ワタシ ノ ズットモ〜
「鈴木さんに高梨さん、はじめまして。
真雪はまるで
(……でも、何だろう。しゃべり方が何となく、ヨソの家の上品なお母さんみたい……)
声は
「こんな所で立ち話をしてないで、さっさと机をくっつけちゃいましょ。お弁当を食べる時間がなくなっちゃうわ」
真雪に
「うわぁ……鈴木さんのお弁当、可愛いわね。そのワンちゃんはチーズでできているのかしら?」
エデンが弁当箱のフタを開けると、スライスチーズで作られたゴールデン・レトリーバーと目が合った。横にはハート型に
(……絶対レトのしわざだよね、コレ。……まったく、何やってるんだか……)
「……私のも、たまにはああいうカワイイのがいい」
エデンの弁当をじっと見つめボソッとつぶやいたくるみの前には、肉だんごや卵焼きや
「作ってもらっておいて
その
「もしかしてそのお弁当、
「ええ。ユカちゃ……くるみちゃんのお母様はお
「仲がいいんだね……」
「ええ。だってユカちゃ……くるみちゃんが赤ちゃんの時から見てきたんだもの」
その台詞は
「そうやって子ども
その態度は母親に反発する思春期の娘のように見えた。だが本気で怒っているわけではないらしく、その声にはどことなく甘えのようなものがにじんでいる。『真雪が相手なら多少キツいことを言っても
(何か入り込めないフンイキ。この二人と友達になっても、私はオマケみたいな感じになっちゃうんだろうな……)
くるみも真雪も食事中エデンに何かと話しかけてくれたが、まだ会って
(さみしいけど、
そんなことを思いながら、エデンはちらりと隣を見る。
(ピ……高梨さん、くるみちゃん達が相手でも変わらないなぁ……)
くるみはもちろん、おしゃべり
(高梨さんって、そもそも友達作る気あるのかなぁ?元からの知り合いがいない学校なら、フツーは『早く友達作らなきゃ』って、あせるものなんじゃないのかなぁ?)
グループには入れてもらえたが、くるみと真雪の仲には