ヨーロッパの建築物に関する用語をカンタンにまとめたミニ辞典です。
<現在制作中です。用語や説明は今後増える可能性があります。>
<あ行/か行/さ行/た行/な行/は行/ま行/や行/ら行/わ行>
- ニッチ【niche】
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(彫像 などを飾 るための壁面の)くぼみ。
- ネーブ【nave】
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(教会の)身廊 。
- ノネ
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牝瓦。
- パーゴラ【pergola】
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緑廊(藤棚、ぶどう棚)。日陰棚。つる棚。
- ハーフ・ティンバー【half timber】
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木骨真壁構造 。
タテ・ヨコ・ナナメに組み合わされた黒い木の線と白壁とで木細工のような模様を描いた木造建築。
「ハーフ・ティンバード」「ティンバー・フレームド」「ブラック・アンド・ホワイト」などとも呼ばれる。
「ハーフ・ティンバー」の名は「ティンバー(丸太)」を半分に割って軸組みすることに由来するといわれている。
- パーラー
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客間。
- バイシュラーク
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露壇。
玄関前のベンチ。
側板には家紋や印などが美しく彫られている。
- バットレス【buttress】
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アーチ天井の荷重を支えるために造られた、外側へ張り出した「控壁」。
ロマネスク建築では、これが側廊のほぼ全面に設けられていたため身廊の採光が妨げられていたが、ゴシック建築では「フライング・バットレス」に替わり、この点が改善された。
- パヴィリオン/パビリオン【Pavilion】
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東屋、あるいは博覧会の展示館、テント、または、母屋や翼屋(エール)と一体の建物として造られる正方形平面で塔状だが、塔のように細くも高くもない建物の部分。
- バラスター【baluster】
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手摺子 。
- バラストレード【balustrade】
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高欄。軒高欄。
- 薔薇窓
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教会のファサード(正面)などによく見られる、丸窓を放射状に分割してバラの花のような形にした窓。
- パルテール【parterre】
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毛氈花壇。
植物を組み合わせて幾何学や刺繍、アラベスクなどの模様を描き出す花壇。
- 半円アーチ【round arch】
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ロマネスク建築で主流だったアーチの形状。
- パントリー
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作業室。
- ピナクル【pinnacle】
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小尖塔 。
- ピラスター【pilaster】
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壁柱。柱形 。
装飾用に壁の一部を張り出して造った柱の形状をしたもの。
- ファイニアル【Finial】
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西洋建築の装飾のひとつ。頂華。
- ファサード【facade】
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(建物の)正面。入口のある面。
- ファミリー・シート
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本宅。
- 【fillet】
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平縁 。
- フライング・バットレス【flying buttress】
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飛梁。
ゴシック建築の3大特徴のひとつで、側廊の屋根を飛び越えるように屋外に架けられた部材。
身廊のヴォールト天井の推力を支えるためのバットレス(=控壁)の役割を果たしている。
必要最小限の骨組みで構成されるため、重要の軽減につながっている。
- フランス窓
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両開きの窓で、窓の下の端が床についているもののこと。
- プリヴィー【privy】
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お手洗い。
「privy」という言葉には「人目を避ける」「内密な」といった意味もある。
- ブレンデ
-
窓形壁龕。
- ブレントニッシュ
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窓形壁龕。
アーチ状の壁のくぼみ。
- ベーリー
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城庭。
- ヘッジ【Hedge】
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生垣。
- ペディメント
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切妻壁。
- ペデスタル【pedestal】
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台座。
- ベランダ【veranda/verandah】
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ベランダ。
(建物1階にある屋根付きの)縁側。ポーチ。
(商店の軒先に付ける)天幕。
- ペリスタイル
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中庭。
- ベル・エタージュ
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「美しい階」。
- ベルヴェデーレ【belvedere】
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(屋上の)見晴らし台。
- ポータル【portal】
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(宮殿などの)門。入口。
- ポーチ【porch】
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(張り出し屋根のついた)玄関。
ベランダ。縁側。
- ボールフラワー【ballflower (devoration)】
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球花飾り。
西洋建築の装飾のひとつ。
- ボールルーム
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舞踏室。
- ボスケ
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平面幾何学式庭園の中にある森。樹林。茂み。
フランス式ではこの「ボスケ」の中に小さな庭園が造られたりする。
また、イタリア式では規則正しく碁盤の目状にナラなどの樹木が植えられることも。
- ポタジェ【potager】
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菜園。
- ホット・ハウス【hot house】
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温室。
- ポルチコ/ポルティコ【portico】
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柱廊玄関。柱廊式玄関。
大きな柱で支えられた屋根が付いた玄関。
これを簡略化したものを「ポーチ」と言う。
- マスカロン【mascaron】
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人面装飾。
- マリオン【mullion】
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方立。
- ムシェット【mouchette】
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西洋建築の装飾のひとつ。曲がった短剣。
- メダリオン【Medalion】
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西洋建築の装飾のひとつ。円形浮彫。
- メンヒ
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牡瓦。
- モート【moat】
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堀。
中世の城郭建築によく見られる。
- モット
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土塁。人工の丘。
- モット・アンド・ベーリー形式
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ベーリー(城庭)に隣り合わせてモット(土塁)を築く、初期の城の形式。11世紀に入ると増えだした。
堀と柵と吊り上げ橋(はね橋)で囲まれたベーリーには馬小屋、作業場、井戸、礼拝堂などがあり、それと隣り合うモットは最後の避難所として使われた。
モットの多くは高さ5m程度で頂上にある塔は木造が一般的だった。
- リヴァイヴァル建築
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18世紀以降に登場した建築様式。
自由奔放で複雑な造形のバロック建築に反発し、伝統的・歴史的な様式・手法を採用した建築。
古代建築を理想とし考古学研究に基づいて古代建築を再現しようとする「新古典主義建築」と、中世建築の再現など自国の伝統の中に建築のモデルを見出そうとする「ゴシック・リヴァイヴァル建築」に大別される。
- リブ・ヴォールト【rib vault】
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ゴシック建築の3大特徴のひとつ。
交差ヴォールトの稜線に沿って設けられた「リブ」により補強された石造天井。
- リレドス【reredos】
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祭壇背後の飾り壁。
- レーキング・コーニス【raking cornice】
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登蛇腹 。
- レゼーヌ【lesene】
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柱頭・柱礎を備えないピラスター。
- ローマン・コンクリート
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石灰モルタル(石灰と砂に水を混ぜ合わせたもの。ギリシャ人の支配した南イタリアで古くから石材の隙間をつなぎ合わせるために使われていた。)に砂(海砂や川砂)の代わりに火山灰を混ぜて生まれた建築資材。
当時は火山灰も砂の一種と考えられており、この火山灰は発見された地の名前にちなんで「ポッツォラーナ」と呼ばれた。
- ローンドリ【laundry】
-
洗濯室。
- ロザンジェ【lozenge (decoration)】
-
菱形 。
西洋建築の装飾のひとつ。
- ロゼット【Rosette】
-
西洋建築の装飾のひとつ。円花飾り。
関連ページ>西洋建築に関する資料・参考文献リスト
※このページは津籠 睦月によるオリジナル・ファンタジー小説「夢の降る島」の第1話「夢見の島の眠れる女神」の本文ページ内に隠された、本編と関係がありそうで無さそうな細かなファンタジー雑学・豆知識をご紹介する「おまけコーナー」です。
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