ミルク前派
【milk-firster】
ミルクティーで、ミルクを紅茶より先に入れる「milk-in-first tea」を好む人々のこと。
イギリスの作家・オーウェル(George Orwell)の著作の中では「milk-first school」と呼ばれている。
ミルクを先に入れるメリットとしては主に以下の4点が挙げられている。
- 先にミルクを入れておけば、カップ(特に底の部分)に茶渋がつくのを防ぐことができ、洗うのが楽になる。
- 少量のミルクに熱い紅茶を一気に注ぐことにより、ミルクが焦げた独特の風味が加わる。
- ミルクの後から紅茶を注げば、その2つが自動的によく混ざり合う。
(ミルクが後だと、スプーンでかき混ぜる必要が出てくる。)
- カップによっては、いきなり熱い紅茶を注ぐとヒビ割れの恐れがあるため、冷たいミルクを先に入れておくことにより、それを防ぐ。
(現在ではその心配はほとんど無いが、当初のイギリスではスズに鉛や銅を混ぜた容器や、釉薬に酸化スズを用いたものなど耐熱性に問題のあるカップを使用していた。)
ちなみに、一般大衆にはミルク前派が多く、上流階級にはミルク後派が多いと言われているが、その理由については、上記4点の1番目の理由から、自分でカップを洗う立場にあるか、メイドなど他の者に洗わせる立場かが影響していると推測されている。
このページは津籠 睦月による
ファンタジー小説「魔法の操獣巫女エデン」の物語内に登場する用語やその由来などを紹介するミニ辞典です。