ファンタジーな豆知識

吟遊詩人いろいろ

ファンタジーではおなじみの職業・旅する音楽家「吟遊詩人」。

一般的には「バード」という呼び名が一番有名かと思います。

しかし実際の歴史の中での吟遊詩人(旅楽師)には様々な種類があり、呼び名もいろいろに分かれています。

今回はそんな「吟遊詩人」の種類をあいうえお順に紹介していきたいと思います。

(この記事は制作中です。吟遊詩人の種類やその説明は今後増えていく可能性があります。)

ゴリアード【Goliard】(11〜13世紀・ヨーロッパ)
 
遊歴歌手。
 
放浪の学生もしくは下級聖職者が就いた。
 
論争歌、遊戯歌、飲酒歌、諷刺歌、自然歌、恋歌、宗教歌などの歌を歌った。
 
カルミナ・ブラーナ」という歌集写本が遺されている。
 
ジョングルール【jongleur(se)】(中世・ヨーロッパ)
 
放浪楽師。語り部。
 
聖者伝や騎士道物語などを語り歩いた旅楽師。芸人。
 
スカルド【Skald】(スカンジナビア)
 
スカンジナビアの歌手。
 
トルヴェール【trouv?re】 (中世・北フランス)
 
中世・北フランスの吟遊詩人。
 
リチャード獅子心王が有名。
(虜囚の身となったリチャード王が発見されたのは、彼が連れていったトルヴェールのブロンデルがヨーロッパ中の監獄や城の外で歌っているうちに、オーストリアのデュレンシュタイン城の中からリチャード王の返答歌が聞こえてきたためと言われている。捕らわれの身のリチャード王が書いたとされるバラードも残っている。)
 
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トルバドゥール【troubadour】(中世・南フランス)
 
中世・南フランスの吟遊詩人。宮廷歌人。
 
バード【Bard】(アイルランド、スコットランド、ウェールズ)
 
(古代)ケルトの吟遊詩人。
 
マイスタージンガー(1370年頃〜・ドイツ)
 
宮廷歌人。
 
マイスター歌謡(Meistergesang)の担い手。ミンネ歌謡の衰退後に始まったとされる。
 
ミミ【Mimi】(400〜500年頃?)
 
世俗音楽を担った芸人。
 
ミンストレル【m?nestrel】(中世)
 
中世の(男性)町楽師。
 
婚礼や儀式の際の音楽を担当した。
 
(表示できない文字を?で表しています。(eの上に´が付いた文字です。))
 
ミンネジンガー/ミンネゼンガー(1200年頃〜1318年頃・ドイツ(ザクセン、チューリンゲン、オーストリア))
 
ミンネ歌謡(Minnesang)の担い手。
 
ミンネ歌謡は、詩に必ず旋律がつき、その旋律は全て単声、リズムは歌詞によって決定され、バール形式(2つの節と結尾から成り、しばしばその後に2つの節が繰り返される)が重視されるという特徴がある。
 
1318年にミンネジンガーのハインリヒ・フォン・マイセンが死去すると衰退、代わりにマイスター歌謡が始まったとされる。
 
ヨクラトレス【Joculatores】(400〜500年頃?)
 
世俗音楽を担った芸人。
 

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※このページは津籠 睦月によるオリジナル・ファンタジー小説「夢の降る島」の第1話「夢見の島の眠れる女神」夢見の島の眠れる女神(小説ロゴ)の本文ページ内に隠された、本編と関係がありそうで無さそうな細かなファンタジー雑学・豆知識をご紹介する「おまけコーナー」です。

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