ファンタジーな豆知識

ファンタジー資料〜音楽・歌劇・吟遊詩人〜

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オペラ101物語/オペラハンドブック編
 
有名な歌劇(オペラ)を取り上げ、そのストーリーのダイジェストの他、作曲年・主要登場人物(とその声域)・初演の年月日や劇場名などのデータが記されています。
 
歌劇中の有名な楽曲については太字で書かれているため、第何幕にどの歌曲があるのかが分かりやすくなっています。
 
各オペラは作曲者ごとに掲載されていますが、作品名での50音順の目次もあるので探しやすいです。
 
オペラの長い物語を2ページ程度のあらすじにまとめたものですので、この本だけでオペラの内容の全てを理解することはできないとは思いますが、本の帯に「開演15分前の予備知識」と書いてあるように、あまり時間をかけずにストーリーの概略や登場人物の関係性をざっくりと把握したい時には大変役立つと思います。
 
フルートの肖像 その歴史的変遷/前田りり子
 
フルートの歴史をまとめた本ですが、横笛の起源から、中世の音楽の流れ、ルネッサンスの時代の「楽師」についてや、バロックのフルート音楽など、フルートだけでなくその時代その時代の文化や音楽観なども分かります。
 
ちなみにこの本は「日本フルート協会」の会報に連載されていたものを単行本にまとめたものということです。
 
本の中には著者ご自身が欧米各地の博物館を訪ねて撮った楽器の写真も数多く掲載されています。
 
吟遊詩人/上尾信也
 
ファンタジーやゲームの世界でよく描かれる様々な事象について解説する「Truth In Fantasy」シリーズのうちの一冊です。
 
一冊まるごと歴史上に実在した「吟遊詩人」――その中でも特に「トルバドゥール」と「ミンネジンガー」について、かなり専門的かつ詳細に書かれています。
 
ヨーロッパの歴史に関する知識がある程度無いと、理解するのが難しいかも知れません。
 
巻末の方には「トルバドゥール」「ミンネジンガー」以外の世界の吟遊詩人(ケルトの「バード」や日本の「琵琶法師」など)についても事典のような形で列挙されています。
 
著者の 上尾(あがりお)信也(しんや)さんは西洋史と音楽史を専攻し、中近世の芸人・楽師や戦争と音楽の関わりなど、時代を超え幾つもの分野にまたがる研究をされている方です。
 
下に記載した「歴史についての音」という本も書かれています。
 
 
歴史としての音―ヨーロッパ中近世の音のコスモロジー/上尾信也
 
音楽とヨーロッパの歴史の関わりについて書かれた本です。
 
中世ヨーロッパで音楽がどういう風にとらえられていたのか、「学問としての音楽」や「教会と音楽の関わり」、中世の都市で聴こえていた日常の「音」、17世紀イギリスの俗謡「バラッド」についてなど様々なことが語られています。
 
また、中世からバロックまでの古楽器の系譜が図によって記されています。
 
著者の上尾信也さんはこの本の他に、上に記載した「吟遊詩人」という本も書かれています。
 
 

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※このページは津籠 睦月によるオリジナル・ファンタジー小説「夢の降る島」の第1話「夢見の島の眠れる女神」夢見の島の眠れる女神(小説ロゴ)の「おまけコーナー」です。

 
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