第13章にしてやっと出てきた「夜刀神」という漢字表記。
そもそもこの「夜刀神」は風土記の中では結構メジャーな神様で、字面がカッコイイためか、漫画やアニメ、ゲームなど様々なメディアのキャラクターやら設定やらに使われています。
なので、知っている方には既によく知られた名前なのですが、「花咲く夜に君の名を呼ぶ」ではこの「夜刀神」という名前(の漢字)自体に別の意味を付加しております。
その「意味」は13章後編をお読みいただければすぐに分かっていただけるかと思うのですが、同時にこれまでこの物語中で「ヤトノカミ」の呼び名を頑なに「ヤト」というカタカナ表記にしてきた理由も分かっていただけるのではないかと思います。
(まぁ「夜刀神」という神の名前自体は既にあったものですので、完全に後付であり逆算で作った設定ではあるのですが…。)
元々物事の起源や語源好き人間ですので、こういう「ネーミングの秘密が明かされる」ようなエピソードが、個人的に大好きなんです。
ちなみにさらに蛇足ではありますが、その名前の漢字の由来が実は1人分だけではなくもう1人からも取られている、というのも密かなポイントだったりします。