ancient foods【古代の食事】   
物語中に出てくる料理は縄文時代と弥生時代に実際に食べられていたとされる料理です。
 
参考資料などを見てみますと、縄文時代から既に、スープやシチュー状の煮込み料理や、魚の皮を煮てとったゼラチンで作ったゼリー、木の実を粉にして丸めたクッキー、木の実の粉と肉で作ったハンバーグなどがあり、意外に料理の種類(バリエーション)が豊富なことに驚かされます。
 
ちなみに「若菜汁」は参考資料では「若菜のスープ」という表記だったのですが、さすがに物語の雰囲気的に外来語は使えないので「スープ」→「汁」に改変しています。
 
八岐の大蛇【どこぞのオロチ】   
スサノヲの武勇伝に登場するヤマタノオロチのことを言っています。
 
何人もの娘を生贄(いけにえ)として食してきたために、酒に酔わさた挙句(あげく)スサノヲに退治されてしまうわけですが、ヤマタノオロチ側の視点から見れば、酒に酔ってしまったがために身を滅ぼした、ということになるわけで、同じ大蛇(オロチ)つながりで「深酒は止めてくださいね」とたしなめているわけです。 
 
ちなみにヤマタノオロチのエピソードは、物語の舞台である祈形国(ネノカタスクニ)から見れば『異世界』で起こった出来事なのですが、祈形国を治めているのがスサノヲである関係上、彼の武勇伝は伝承という形で伝わっているようです。
 
千の峰の連なるところ千々峰(ちちぶ)】   
モデルは埼玉県・山梨県および東京・群馬・長野の県境にまでまたがっている秩父山地です。
 
漢字は、いくつかある『ちちぶ』の語源の説の一つからとっています。
(ちなみに他には銀杏(ちち)の木の()える土地だから『銀杏生(ちちぶ)』という説もあります。) 
 
峻を流れる河の国峻流河(するが)】   
モデルは『駿河(するが)の国』、つまり現在の静岡県中部にあたります。 
 
漢字表記は作者のオリジナルで、峻険(しゅんけん)な(険しい)山を流れる河のある国、というイメージでつけています。
 
 
 ※このページは津籠(つごもり) 睦月(むつき)によるオリジナル・ファンタジー小説花咲く夜に君の名を呼ぶ(古代ファンタジー小説)
  ストーリーや用語に関する豆知識やこぼれ話・制作秘話などを蛇足に解説したものです。
  解説の内容につきましては資料等を参考にしてはいますが、諸説あるものもございますし、
  管理人(←歴史の専門家ではありませんので)の理解・知識が不充分である可能性もありますのでご注意ください。
倭ファンタジー知識解説へびさんのあんよ
inserted by FC2 system