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縹色(はなだいろ)


藍染の青を表す色名。

露草の花の色のような藍染の青色。

日本古来の衣服令に使われ、「延喜式」では階級により「深縹(こきはなだ)」「中縹(なかのはなだ)」「次縹(つぎのはなだ)」「浅縹(うすきはなだ)」の4段階に分かれている。

深縹(こきはなだ)」は後の紺色、「中縹(なかのはなだ)」が通常の「縹色」すなわち藍染の青と考えられている。

(はなだ)」の字は中国名の借用で、日本では「花田色」の字が当てられることもある。

「花田色」は縮めて「花色」とも呼ばれ、この「花」は露草の花の色を表すといわれている。

     縹色
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


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この用語解説は、津籠睦月による
オリジナル・ファンタジー小説花咲く夜に君の名を呼ぶ(日本神話系ファンタジー)の物語中に出てくる古代用語などの特殊な用語を解説するためのものです。
複数の意味や説を持つ用語の場合、分かりやすくするため、物語の中で使われている意味や説のみに絞って取り上げている場合があります。ご注意ください。

 

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