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白/白す【まうす/まおす/まをす】
祝詞(のりと)の文末に来ることば。
祝詞の文末は「(まうす)」と「(のる)」の2形式に分かれており、「白」は位が下位のものから上位のものへ向けて奏上する時に使い、「宣」は位が上位のものから下位のものへ向けて宣下する時に使う。
禍事【まがこと】 
不吉なこと、縁起の悪いこと。災厄・凶事。 
侍女/侍婢【まかだち/まかたち】 
身分の高い人間に付き添う女性のこと。侍女(じじょ)
禍霊【まがつひ】 
災厄を起こす禍々(まがまが)しい霊力のこと。
あるいは「まがつひのかみ」の略。
禍日神【まがつひのかみ】
災厄を起こす神。
イザナギが黄泉(よみ)の国の(けが)れを落とすために(みそぎ)をした際、その穢れた(あか)から生まれた神。
「ヤソマガツヒ」と「オホマガツヒ」の二神。
ちなみにこの神とは反対に(わざわい)や罪を改め、凶事を吉事に転換させる力を持つ神のことを「なおびのかみ」という。 
死返玉【まかるがえしのたま】 
死者を(よみがえ)らせる呪力を持つとされる玉。
十種神宝(とくさのかんだから)のうちの一つ。 
増水/勝り水【まさりみず/まさりみづ】
大雨などで河川などの水かさが増えること。「ましみず」とも言う。
猿【まし/ましら】 
サルのこと。
真清水【ましみづ/ましみず】 
清水(しみず)」の美称。
()き出る冷たく清らかな水のこと。 
白銅鏡【ますみのかがみ/はくどうきょう】
(すず)と銅の合金で作られた銀白色の鏡。 
真太刀【またち】 
真剣のこと。
服う/順う【まつらう/まつろう】 
服従すること。付き従うこと。
(まつ)る」に「ふ」が付いて「まつらふ(マツラウ)」になり、それが転じて「まつろふ(マツロウ)」になったと言われている。 
丸寝【まろね】
衣服を着たまま(着替えぬまま)横になること。
ごろ寝。仮寝。 
御殿【みあらか】
宮殿を表す「あらか(殿/舎)」に「御」をつけたもの。 
御井【みい/みゐ】
神聖な井戸。
井戸や泉の美称。 
御井神【ミイノカミ/ミヰノカミ】
神聖な井戸を司る神。
オオクニヌシノカミとヤガミヒメとの間に生まれたが、母であるヤガミヒメが正妻・スセリビメの嫉妬を恐れ、自らの生んだこの神を木の俣に刺しはさみ、稲羽の国へ帰ってしまった。そのため別名を木俣神(キマタノカミ)という。
宮垣/御垣【みかき】
神社や王宮の垣根。  
御垣守【みかきもり】
王宮の門などを警護する衛士。 
御冠/御蔭【みかげ】
頭髪につける蔓草(つるくさ)などでできた装身具。
呪術的な力が宿るとされ、また、神などが身につけていた御冠(みかげ)が地面に落ちると、その土地に神の霊力が宿るとされる。 
御食【みけ】
神に捧げる食事のこと。
御衣【みけし】
貴人や目上の人が身につける衣服。お召し物。
「衣服」の尊敬語。
「ミケシ」の「ケシ」は「()す」の連用形が名詞になったものと言われている。
身じろき/身じろぎ【みじろき/みじろぎ】 
身動(みうご)きをすること。身体を動かすこと。
古くは「みじろ()」で後に「みじろ()」になったと言われている。
水浅葱【みずあさぎ】
薄い浅葱色(あさぎいろ)のこと。
調【みつぎ/みつき】
()(よう)調(ちょう)などの律令制度における租税の総称。
中央政府に納める貢物(みつきもの)。御調や貢とも書く。 
ミヅハノメノカミ
イザナギとイザナミの間に生まれた水の女神。
海や川の神を除く、純粋に『水』を司る神の中では一番最初に生まれた神。
『ミツハノメノカミ』とも言う。
瑞山【みづやま/みずやま】
木々が()(しげ)り、瑞々(みずみず)しく美しい山のこと。
従神/御供神【みとものかみ/みともがみ】
位の高い、あるいは尊く優れた神に(つか)え、(とも)をする神のこと。
湊/水門【みなと】 
河口(かこう)。川が海(や湖)に流れ込む場所のことで、『水の()』を意味する。
また、船の()まる場所。(みなと)
水泡/水沫【みなわ】
水の泡のこと。
「ミナアワ(水泡)」が転じて「ミナワ」になったと言われている。
水縹色【みはなだいろ】
薄い藍色。水色。
妃【みめ】
貴人の妻。きさき。
『みめ』は御妻(みめ)の意。 
雅か【みやびか】
上品で優美なこと。都会風・宮廷風に洗練されて風流なこと。
(みやび)やか」に同じ。
宮女【みやをみな/みやおみな】 
宮中に仕える女性。宮廷(きゅうてい)女官(にょかん)。 宮女(きゅうじょ)
御依代【みよさし】
依代(よりしろ)のこと。
神の宿る(うつわ)となるもの。 
正妃/嫡妻【むかいめ/むかひめ】
正妻。本妻。 
鰻【むなぎ】 
ウナギの古い呼び名。
「ムナギ」の語源は「(ムナアギ)」の略という説や「胸黄(ムナキ)」から来ているという説の他、「ムナギ」の「ナギ」が琉球語の「ナギ/ノーガ」(=虹・蛇)と同じ意味だとする説もある。  
胸先【むなさき】
胸の(あた)り。胸元(むなもと)。 
邑君【むらきみ/むらぎみ】 
邑人(むらびと)を統率する邑長(むらおさ)(=村長)のこと。
その(いえ)は邑の集会所としても使われた。 
村下【むらげ】
鍛冶の技師長。
踏鞴(たたら)の責任者。
踏鞴吹きで鋼を作る三日三晩の間、眠らずに炉の中を見守り続けるのが役目。
罵る【める】
相手を罵倒(ばとう)すること。相手を声高に(大げさに)非難し、悪口を言うこと。
裳【も】
古代女子のファッションの一つ。
プリーツ(ひだ)のついた巻きスカートのような形をしている。
本つ国【もとつくに】
本国(ほんごく)。故郷のこと 。
八乙女【やおとめ】
神に(つか)えるたくさんの巫女のこと。
八は数えきれないほどたくさんの数を表す言葉でもあり、8人とは限らない。
八握剣【やつかのつるぎ】
凶邪を罰し(たい)らげる呪力を持つとされる剣。
十種神宝(とくさのかんだから)のうちの一つ。
矢筈【やはず】
矢の上端にある、弓の弦を受ける部分の名称。
木綿【ゆう/ゆふ】
(こうぞ)(クワ科の落葉低木、和紙の原料などにも使われる)の樹皮から繊維を取り出し、蒸したり水にさらしたりした上、細かく裂いて糸状にして使う。
祭事に用いられることが多い。 
夕食【ゆうけ/ゆうげ/ゆふけ】 
夕方にとる食事のこと。夕御飯(ゆうごはん)夕食(ゆうしょく)
木綿垂【ゆうしで/ゆふしで】
木綿製の(しで)のこと。
垂とは注連縄(しめなわ)玉串(たまぐし)(神前にお供えする(さかき)などの木の枝のこと)につける(かざ)りのことで、『()らす』という意味の『しづ』が語源。
現在は紙でできている。 
束装/装ひ【よそい/よそひ】
一揃(ひとそろ)いの衣服。
きちんと整えられた服装。
あるいは、ワンセットの装束を数える時に使う言葉。
依代/憑代【よりしろ】
樹木・岩石・人形などで、神霊が招き寄せられ乗り移る「(うつわ)」となるもの。 
形代(かたしろ)憑坐(よりまし)。 
 

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 ※この用語辞典は津籠(つごもり) 睦月(むつき)によるオリジナル・ファンタジー小説花咲く夜に君の名を呼ぶ(古代アクション・ファンタジー小説)
  物語中に登場する古代用語日本神話に関連する用語などを解説したものです。
  用語の意味・語源などにつきましては諸説あるものもございますのでご注意ください
 
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