GIFアニメーション(ロゴ)「夢の降る島」    
   ファンタジーレベル
 ルビ(ふりがな)
       <1>2015.08.02
タイトルロゴ「夢見の島の眠れる女神」

 第十一章 悪夢の卵

 
  
 
 
 後から後から(あふ)れ出す(なみだ)を手で(ぬぐ)いながら、ラウラはひとり、道を行く。
 雲上(うんじょう)花園(はなぞの)“夢雪花の(その)”の先には、白く(かがや)く“氷樹(ひょうじゅ)の森”が続く。クリスタルガラスで(つく)られたクリスマス・ツリーのようなその森を()けると、白銀(はくぎん)の夢雪に(おお)われた世界樹(せかいじゅ)切株(きりかぶ)(いただき)が姿を(あらわ)す。
 頂へと向かう急勾配(きゅうこうばい)斜面(しゃめん)には、いつの()にかラウラを(みちび)くように一筋(ひとすじ)の道が(きざ)まれていた。山頂(さんちょう)へ向かいくねくねと蛇行(だこう)するその道は、まるでそこだけ春になったかのように雪が()け、若草(わかくさ)()()し、ところどころに蒲公英(たんぽぽ)可憐(かれん)な花を()かせている。
 ラウラはその道を(しろがね)匙杖(しじょう)をつきながら(のぼ)る。雪に(おお)われていない道とは言え、ただでさえ急峻(きゅうしゅん)な山道だ。だが、ラウラは(つか)れを感じなかった。それどころか、それまでに()まっていたはずの疲れさえもが消えていく。緑の道を一歩()みしめるたびに、不思議(ふしぎ)なぬくもりがじわじわと足元から登ってくる。まるで足の(うら)(とお)して山そのものから()やしの力をもらっているようだった。
「……夢見(ゆめみ)の女神様。今も私を見守って、助けてくれてるんだね。()ってて。今行くから」
 ラウラは小さく(つぶや)くと、歩く速度(そくど)(はや)めた。藍色(あいいろ)だった夜空はやがて漆黒(しっこく)に変わり、頂上(ちょうじょう)辿(たど)()(ころ)には東の方からゆっくりと朝の光が()()み始めていた。
()いた。ここが……夢見島(ゆめみじま)中枢(ちゅうすう)……」
 (いただき)に立ち、ラウラは世界樹(せかいじゅ)切株(きりかぶ)内部(・・)見下(みお)ろす。
 普通(ふつう)の火山であれば火口(かこう)があるべきその場所には、まるで何かで(えぐ)られたかのように深く巨大な縦穴(たてあな)が開いていた。世界樹(せかいじゅ)切株(きりかぶ)と呼ばれるこの岩山は、あたかも樹木(じゅもく)の内部が(くさ)(うろ)となったかのごとく内部が空洞(くうどう)となっていたのだ。
 その深い穴の底には、内側からほのかな光を(はな)つエメラルドグリーンの(みずうみ)がある。夢見島の中枢(ちゅうすう)“母なる(ねむ)りの羊水(うみ)”だ。
 温水の湖であるらしく、水面からは(あわ)水煙(みずけむり)が立ち(のぼ)っていた。そしてその湖の中心に、水に(しず)む花のようにゆるやかに()らめくものがある。よく目を()らせばそれが、ソメイヨシノの花のような色のドレスに身を包んだ一人の女性が、(むね)に大きな黒い(たまご)のようなものを()き、水の中で胎児(たいじ)のように身を丸めているのだということが分かった。
「……来たよ。夢見(ゆめみ)の女神様」
 ラウラはその人影(ひとかげ)に向け、(ささや)くように呼びかけた。
 すると、それに(こた)えるかのようにラウラの目の前に虹色(にじいろ)の石の板が現れた。世界樹(せかいじゅ)切株(きりかぶ)を登る時に現れた階段と同じ、オパールでできた石の板だ。ラウラが足を乗せると、それはまるでエスカレーターが()りていくように、山の内側の岩壁に沿()って螺旋状(らせんじょう)下降(かこう)していった。ラウラは緊張(きんちょう)した面持(おもも)ちで縦穴(たてあな)の底に()り立ち、湖のほとりへと向かっていく。
「夢見の女神様。夢見の(むすめ)ラウラ・フラウラが、あなたの夢に(みちび)かれて(まい)りました。どうか御姿(おすがた)を現してください」
 湖へ向け小女神宮(しょうめがみきゅう)で教わった通りの口上(こうじょう)()べると、それに(こた)えるかのように湖水(こすい)から声が(ひび)いた。
「よく来たわね、ラウラ・フラウラ。()っていたわ。……でも、今さらそんな(ふう)(かしこ)まらなくていいのよ」
 それは“女神”というイメージにはあまりそぐわない、ごくごく普通の(あか)るい少女の声のように聞こえた。
声がすると同時に水面が()り上がり、水底から(あわ)い桜色のドレスをまとった人物が()かび上がってくる。湖上に全身を現したその人は、ラウラのよく知る人物の面影(おもかげ)をその顔に宿(やど)していた。
 だが、その(かみ)はかかとを(はる)かに()すほどに長く、その背丈(せたけ)はラウラの知る人物の(むね)の高さまでしかない。年格好(としかっこう)はちょうどラウラと同じか、それより一、二才(おさな)いように見えた。
「あなたが……夢見(ゆめみ)の女神様……?」
 ラウラの(おどろ)いた表情に、女神は苦笑して(うなず)く。
「ええ。これが私の本当の姿(すがた)。……がっかりさせてしまったかしら?」
 ラウラはあわてて首を横に()る。
「ううん!その姿もとても素敵(すてき)です!……なんだか、ちょっと安心しました。シスター・フ……あ、いえ、夢見の女神様も、私とそんなに変わらないんだなって」
「いいえ。変わらなくなんてないわ。あなたは私なんかとは(ちが)うもの」
 女神は言いながら、ぱちんと指を()らした。湖の上に七色の光が走り、女神とラウラの間に睡蓮(すいれん)の葉でできた道が(むす)ばれる。
 ラウラはその上を(わた)り、女神の目の前まで()を進めた。女神はしばらく無言(むごん)でラウラの目を見つめた後、苦しげに顔を()せた。
「……ごめんなさい。あなたを選ばないという選択肢(せんたくし)も、私にはあったわ。もう少し頑張(がんば)れば、あと何十年かは悪夢に()えられたと思うから……。でも、この先たとえ何十年()ったとしても、あなたのようなレグナースには二度と出会えないと思ったの。だから……あなたの恋も夢も、何もかも(うば)ってしまうと知りながら、こうしてここへ()()せてしまった」
 ラウラは静かに首を()る。
「でも、それは仕方(しかた)のないことなんでしょう?夢見の女神様にもどうにもできない、この世の(ことわり)なんですよね?」
 女神は(なみだ)(うる)(ひとみ)微笑(ほほえ)む。
「フレア、でいいわ。フレア・フレーズ。それが私のかつての名前」
「フレア……フレーズ……」
 名だけは知っていた、けれど(せい)までは知らされていなかったその名前をラウラは口の中で(ころ)がすように()り返した。
「あなたのシンボルは(いちご)よね?私のシンボルも苺だったの。あなたのとはちょっと(ちが)っていて、ハートと苺の組み合わせだったけれど。……だからかしら。あなたには(はじ)めから親近感(しんきんかん)を持っていたの」
 言われて、ラウラは前髪(まえがみ)()まった苺の髪留(かみど)めに思わず手をやる。そして同時に思い出した。小女神宮(しょうめがみきゅう)でたびたび自分を(なぐさ)めてくれたシスターの前髪(まえがみ)()まっていた、苺とハートを組み合わせた形のヘアピンを。
「初めて会った(ころ)には、あなたを選ぼうなんて思っていなかったわ。だからあなたの恋を手助けするようなこともした。……結果的に、あなたにはひどいことをしてしまったと思っているわ。こうして悲しい別れをするくらいなら、あの時あのまま()け道なんて知らず、(おさな)い恋の思い出だけを()いて生きていた方が幸せだったかも知れないわよね……」
 その言葉にラウラは(はげ)しく首を横に()る。
「そんなことありません!フィグと一緒(いっしょ)だったから頑張(がんば)れたことがたくさんあるから!ここまで向かう旅だって、ひとりきりだったらくじけちゃってたかも知れない。だから、私は感謝(かんしゃ)してます。あなたが私にしてくれたこと」
「……やっぱり、あなたは私とは(ちが)うわ。私なんかよりずっと強い」
 言って、フレアは空を(あお)いだ。何かを()しむようにじっと見つめた後、深く息を()()み、再びラウラに向き直る。
「あなたなら、きっと大丈夫(だいじょうぶ)。安心してこの役目を(まか)せられるわ」
 フレアは微笑(ほほえ)み、それまで大事に(うで)(かか)えていたものをラウラへ向け()し出した。
 それは硝子(がらす)のように透明(とうめい)(から)を持つ、大きな(たまご)だった。中では悪夢の黒い(あわ)が、生まれては消え、消えては生まれ、()えず生滅(しょうめつ)()り返している。
「分かっているわね?これを受け取れば、あなたは……」
 フレアの()いに、ラウラは大きくうなずいた。
「分かっています。私は大丈夫(だいじょうぶ)です。それよりあなたは?あなたはこれで、本当にいいんですか?」
 (ぎゃく)()い返され、フレアは苦笑した。
「本当に優しい子ね、あなたは。こんな時にまで他人(ひと)の心配をして。私なら大丈夫(だいじょうぶ)よ。選んだのがあなたで、本当に良かったわ」
 フレアの言葉にラウラはきゅっと顔を引き()めた。そしてその指を、そっと卵へ向け()ばす。だが……
「待て、ラウラ!それに(さわ)るなっ!」
 突然(とつぜん)(ひび)いた声にラウラはハッと顔を上げた。見ると山の(いただき)岩壁(がんぺき)(ふち)に二人の人物の姿があった。
「フィグ…… !? それに……、シスター・フレーズ?」
 ラウラはぎょっとしてフレアを()り返る。振り返った先には、(いただき)に立つシスター・フレーズをいくらか(おさな)くしたような女神の姿が、変わらずにそこにあった。困惑(こんわく)したように二人の姿を見比(みくら)べるラウラの前で、フレアが口を(ひら)く。
「おかえりなさい、私の分身。大人になれない私の夢見た、もう一人の私」
 シスター・フレーズの身体(からだ)が七色の光に(にじ)む。その姿は(すな)(くず)れるようにサラサラと風に()り、後に残った七色の光はフレアの身に()()まれるように消えた。
「……夢晶体(むしょうたい)
 つぶやくラウラにうなずいてみせ、フレアは優しく微笑(ほほえ)んだ。
「そうよ。彼女は私の(つむ)いだ幻影(げんえい)。でも、(まぼろし)には変わりないけれど、私は彼女を(とお)してずっとあなたを見てきたわ」
「フレア……様」
「ただのフレア、でいいわ。“様”は()らない。あなたはもう、私に敬語(けいご)を使う必要なんてないのだもの」
 悪夢の()まった卵を、フレアは(あらた)めてラウラに()し出す。
「さぁ、早く受け取って。邪魔(じゃま)が入る前に……」
 フィグの方をちらりと見て、フレアがラウラを(うなが)す。ラウラはうなずき、再び卵へと手を()ばす。だがフィグはそれを(だま)って見過ごしたりはしなかった。
「やめろーっ!」
 フィグは自分の両腕(りょううで)(こし)小瓶(こびん)()まった夢雪を振りかけると、そのまま湖へ向け岩壁(がんぺき)を飛び()りた。
「夢より(つむ)ぎ出されよ!ギリシャ神話より“イカロスの(つばさ)”!」
 白銀の光が(かがや)き、フィグの両腕(りょううで)(ろう)(かた)められた鳥の羽根(はね)が出現した。フィグはその(つばさ)を使い、落下速度(らっかそくど)適度(てきど)(ゆる)めながら一直線に湖のほとりへと向かっていく。
 地に()り立つと、両腕(りょううで)の翼は光の(つぶ)となって消え()った。フィグはそのまま湖に()かぶ睡蓮(すいれん)の葉の道を()ける。そして呆然(ぼうぜん)としているラウラの身を押し退()け、同じく呆気(あっけ)に取られ立ち()くしているフレアの(うで)から強引(ごういん)に悪夢の卵を(うば)い取った。
(なん)ということを!それが何か分かっているの !?」
 我に返ったフレアの(するど)(さけ)びに、フィグは思いつめたような顔で()り返る。
「分かっているわけないだろう。だが、これを受け取ればラウラが消えてしまうとか、そういう(たぐい)のものなんだってことは見当(けんとう)がつくさ。そんなこと、させてたまるか。こんなもの……!」
 フィグは湖上(こじょう)の道を走って引き返すと、(かた)岩盤(がんばん)でできた地へ向け卵を持った両腕(りょううで)を高く(かか)げ上げた。
「ダメっ!フィグ!その卵の中にあるのは、ただの悪夢じゃない……!」
 ラウラの制止(せいし)()に合わず、卵は地に(たた)きつけられる。透明(とうめい)(から)は音を立てて(くだ)()り、中から黒い(あわ)が一気に膨張(ぼうちょう)して(あふ)れ出す。そしてそれはその場にいるフィグの身を(またた)()()()んだ。
「フィグっ !!」
 ラウラは顔面(がんめん)蒼白(そうはく)になって名を()ぶ。
 黒い(あわ)一瞬(いっしゅん)でフィグの全身を(おお)()くした後、その身に吸収(きゅうしゅう)されるように消えた。フィグは立っていることができず、がくりと(ひざ)をついた。その(ひとみ)はうつろで、焦点(しょうてん)(さだ)まっていない。そしてその(かた)や手足からは、時折(ときおり)ゆらりと黒い(あわ)が立ち(のぼ)る。
「……(なん)なんだ、これは……」
 その目は今も見開(みひら)かれたままのはずなのに、フィグの脳内(のうない)には(ひとみ)(うつ)っているはずの光景(こうけい)は何一つ映し出されていなかった。その脳裏(のうり)に映るのは、それまでにフィグが見たこともない凄惨(せいさん)な光景。一面の(ほのお)の海、血にまみれて横たわる人間、濁流(だくりゅう)()()まれた家々、()せ細り(ほね)(かわ)ばかりになった子ども――地獄(じごく)見紛(みまご)うような光景が、スライドを切り()えるように次々と頭の中に(うつ)し出されては消えていく。
 それだけではなかった。(うつ)り変わる光景と同時に、(だれ)のものとも知れぬ感情がフィグの(むね)になだれ()んでくる。今すぐに泣きわめき出したいような悲しみや苦しみ、平静でいるのが(むずか)しいほどの(いか)りや(にく)しみ、(おそ)ろしいほどの虚脱感(きょだつかん)にも()絶望(ぜつぼう)……。
 (こら)えきれぬほどの(はげ)しい感情に心をなぶられ、フィグはただ(おのれ)の身を()きしめ、小刻(こきざ)みに身体(からだ)(ふる)わせることしかできなかった。
(これは……記憶(きおく)、なのか?これまで世界のどこかで起きてきた、ありとあらゆる悲しみ、苦しみ……。その中で(だれ)かが見て、感じてきたものの……記憶(きおく)……?)
 目をつぶりたくなるような光景を否応(いやおう)なしに見せられながら、かろうじてそれだけは、何となく理解(りかい)できた。だが人間の心の限界(げんかい)()えるような(はげ)しい感情の(うず)の中で、フィグのちっぽけな精神(せいしん)は今にも()()まれて消えてしまいそうだった。
「何なんだ、これ。何でこんな(ひど)いことばかり起きるんだ?ただ生きるっていうそれだけのことが、何でこんなに(むずか)しいんだ……?」
 脳内(のうない)に映し出される光景は、大規模(だいきぼ)災厄(さいやく)ばかりではなかった。家族間の(いさか)い、友人の裏切(うらぎ)り、愛するものの喪失(そうしつ)――途方(とほう)もない歴史の()(かさ)ねの中で生まれては消えていく、(だれ)の身にも起こり()る、けれどその人にとっては死よりも(つら)いものとなり()苦悩(くのう)――そんな記憶(きおく)(ふく)まれていた。
 自分の身にもいつ起こるとも知れぬ人生の挫折(ざせつ)苦悩(くのう)()(かえ)()り返し見せつけられ、フィグの心は不安と絶望(ぜつぼう)()りつぶされていく。それに呼応(こおう)するかのように、その全身から立ち(のぼ)る黒い(あわ)もその(いきお)いを()していた。
(なん)でこんなに苦しいのに、生き続けなきゃいけないんだ……?(だれ)か、助けてくれ……。いや、いい。どうせ(すく)いなんてあるはずない。もう希望なんてどこにも無いんだ。もう、どうなってもいい。(らく)になりたい……」
 フィグの意識(いしき)は今や、悪夢によってもたらされる過酷(かこく)記憶(きおく)(はげ)しい()の感情の数々と(なか)同化(どうか)してしまっていた。フィグは何もかもを投げ出すようにその場に(たお)()そうとする。だがその時、その(かた)を、優しい手がふわりと(ささ)えた。
「そうだね……。苦しいね。(つら)いね。こんなに毎日、頑張(がんば)って生きているのにね……」
 黒い(あわ)()き出るフィグの(かた)躊躇(ためら)いなく()れながら、ラウラは優しく(ささや)きかける。その目はフィグと、その身の内を(あば)れまわる悪夢――その中に()められた途方(とほう)もない悲しみや苦しみを、()()ぐに見つめていた。
「私にはあなたたちを助けてあげられる力は無いよ。その苦しい状況(じょうきょう)を、(すく)ってあげられるわけじゃないよ。でも、その悲しみや苦しみを(あず)かることならできるよ」
 ラウラは赤子(あかご)をあやす母のように優しく、フィグの()()でる。
「私がみんな受けとめるから、その(むね)の中に(かか)えてるもの、全部()き出して。(いた)くて(つら)記憶(きおく)や気持ちは全部私に(あず)けて。その心を解放(かいほう)してあげて」
 その声は、まるで子守唄(こもりうた)のように優しい(ひび)きをしていた。
「今だけは、(すべ)(わす)れていいんだよ。優しい希望を見せてあげる。楽しかった過去(かこ)を思い出させてあげる。だからその中で心を()やして、生きるための力を取り(もど)して。明日(あした)また、一日を乗り()えられるように……」
 ラウラはそうして悪夢の黒い(あわ)ごとフィグの身を抱きしめた。心から(いと)おしげに微笑(ほほえ)んで。
「そのために、私はこれから生きていくんだ。……そのために、私はここまで来たんだよ。――“夢見の女神”になるために(・・・・・)

 前のページへ戻るもくじへ戻るクリックで次のページへ進みます。
このページは津籠 睦月によるオリジナルWeb小説「夢の降る島」第1話夢見の島の眠れる女神の本文ページです。
 ジャンルは冒険ファンタジー小説、構成要素は恋愛・青春・冒険・アクションなどです。
最初(序章)からご覧になりたい方は上の「もくじ」をクリックして、もくじページへ移動してください。  
inserted by FC2 system