- ラピュータ
- 物語中に出てくる夢晶体については、主に『ありきたりではなく、それでいて読者の皆様にもなじみのあるもの、あるいはなじみやすいもの』という視点から選んでいるのですが(これがなかなか難しいのですが…)、ラピュータもそんな感じで選んでいます。
ラピュータが実はガリヴァー旅行記の中でも描かれている、というのは宮崎アニメのラピュタの中でも主人公が口にしていた(※ややうろ覚え)ことですので、知っていらっしゃる方もわりと多いとは思うのですが、気づいていない方は気づいていないと思うので、多少は驚いてもらえるかなぁという、安直な考えで……。
あと、アクロバット飛行とかさせていたりして、実にすみません。ちなみに、この空に浮く巨大建造物が自由自在に飛び回るというイメージは、何となくドラ○エXの天空の城をコントローラーで好き勝手に動かしていた時の感覚から来ています。
- ガリヴァー旅行記
- 作者が初めてガリヴァー旅行記と出会ったのは、たぶん世の中の大多数の方がそうであるように、“子ども向けの物語”としてでした。
思春期に入った頃あたりで、ガリヴァー旅行記というのは実は小人の国以外にもいろいろな国へ行っていて、社会風刺も含んだ大人向けの物語だということを何となく知り、興味は抱いたものの何となく読む機会がないままずるずると来て、実際に読んだのはわりと最近になってからなのですが……、読んでみて、いろいろな意味での大人向けな内容に衝撃を受けました。
この衝撃は子ども向けの物語としてでないアラビアンナイトをちゃんと読んだ時にも受けたのですが……子ども向けの、いかにも夢のあるファンタジーだと思っていたものが、実際大人になってから読んでみると全然違っていたというものが意外と多かったりして、びっくりです……。
- 三者三様の夢術
- 人それぞれ得意分野が違うように、レグナースたちも得意夢術のジャンルは違うはず……ということで、各候補者たちの紡ぎ出す夢術は、ジャンルをわざとバラバラにしています。
得意夢術のジャンルについても、それぞれの性格・個性に応じて、鉱石谷出身のキルシェはスチームパンクSF系が好き、おっとりしたお嬢様で読書家のアプリコットは古典文学系が好き、ひねくれ者で多少人間嫌いの気があり他人のやらないことをやりたがるアメイシャは既に絶滅した生物等を具現化するのが好き、などという風に設定しています。
- カンブリア紀
- 物語中に出てくる夢晶体は、主には『ありきたりではなく、それでいて読者の皆様にもなじみのあるもの、あるいはなじみやすいもの』なのですが、例外的に多くの読者様にとってあまりなじみがないであろうマニアックなものも入れています。
アメイシャの夢術はその典型ですが、天才の紡ぐ夢晶体なので専門性が高く難しいものにしようということでカンブリア紀の生物ということになりました。
なぜカンブリア紀の生物を選んだのかと言うと、これまた微妙に宮崎アニメの影響(?)なのですが、うちの理系でマニアックな兄弟が風の谷のナウシカを見るたびに「腐海の生物はカンブリア紀の生物に似ている」と騒ぐので、元々若干興味を惹かれていたからなのです。
実際どうなのかは分かりませんが、参考文献のカンブリア紀生物のイラストなどを見ていると、確かにオバピニアの5つの眼は王蟲のたくさんの眼に見えないでもないし、レアンコイリアの付属肢は王蟲の触手(?)に見えないでもないかなぁ……などと思ったりします。
ちなみにうちの兄弟が言うにはアノマロカリスっぽい形の生物も出てくるらしいです。
(※うちの兄弟情報なのであまり当てにはしないでください)
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