TOP(INDEXページ) 小説・夢の降る島|もくじ 第1話: 小説|夢見の島の眠れる女神 :第12章(後)あとがき
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  あとがき

 
 まずは、この物語を最後まで読み切っていただき、どうもありがとうございます。
 
 正直な話、何かとストーリーや雰囲気(ふんいき)が二転三転する(?)この物語に最後までついてきていただけるのか不安だったのですが、こうして「あとがき」にまでおつき合いくださる読者様が実際にいらっしゃるということで、非常にありがたく、うれしく思っています。
 
 この「夢見の島の眠れる女神」は津籠(つごもり)のネット・デビュー作(2作品)のうちの1作となるわけですが、そのデビュー作にこの物語を選んだのには特別な理由があります。
 
 まず同時連載(れんさい)だった「花咲く夜に君の名を呼ぶ」と同じく「完結する」作品であることと「話としてまとまっている」作品であることももちろんだったのですが、もう一つの特別な理由はこの物語が“初心”の()もった作品であるということです。
 
 「初心(わす)るべからず」と言っていても、人間は日々の(いそが)しさの中で“初心”なんていつの()にか簡単に忘れてしまう――だからその“初心”を忘れないためには、忘れないうちに書き残しておく必要があり、自分は学生時代からそうしている――ということはブログの方にも書いていることですが、この物語自体もその一環(いっかん)のようなものなのです。
 
 この物語自体、ベースは自分が高校生の(ころ)に考えた「世界の真ん中で透明(とうめい)な卵を抱いて眠る女神」の話ですので、「物語(づく)り」に対する初心も自然と含まれているのですが、この物語に籠められた“初心”はそれだけではありません。
 
 まずは“夢をみること”“夢を追うこと”に対する初心(←もっともこれは「初めの心」というよりは、考え抜いて辿(たど)()いた“ある一定の到達点(とうたつてん)”のような気がしますが“絶対に失いたくない想い”という意味では“初心”と同じく“忘るべからざるモノ”だと思いますので…)。
 
 物心つくかつかないかの頃に見えていた“世界”に対する初心(←描ききれているかどうかは分かりませんが「夢見の島の眠れる女神」はそういう“子どもの頃、幼心(おさなごころ)で見えていたキラキラ輝く世界のイメージ”を描くことが(ひそ)かな目標の一つでもあったのです)。
 
 まだ何も知らなかった頃の“想像力・発想力”に対する初心(←大人になり、知識を得たり、常識を学ぶたびに無意識に増えていく想像力・発想力に対する制限(リミッター)を解除し「幼子(おさなご)のような自由な発想と想像力で物語を(つむ)ぐ」ということも、この物語の目標でした)。
 
 そんな忘れたくない大切な“初心”たちを、まるっと全部ミキサーにつめ込んで、古今東西(ここんとうざい)のファンタジーたちを混ぜ混ぜして、虹色のミックスジュースに仕上げたのが、この「夢見の島の眠れる女神」というわけです。
 
 いわば「所信表明演説」ならぬ「初心表明小説」なわけですが、もちろんそんな裏テーマなど知らなくともエンターテイメントとして楽しめるよう、物語には全力で工夫を()らしたつもりです。
(それでも面白くなかったら、それは作者の実力不足以外のなにものでもありませんが…。)
 
 ただ願わくば、この物語を読んだ方に無意識にでも「何か知らんけど、この話読んでると心が子どもの頃のピュアさに(もど)れる気がする」などと思ってもらえたなら、作者冥利(みょうり)()きます。
 
 それとできればで良いのですが、よろしかったら読了後アンケートなどにご協力いただければ幸いです。
(選択肢にポチッとクリックして1問ごとに送信するシステムですので、好きな質問だけでもお答えいただければありがたいです(いっそのこと超カンタンなストーリー・テンポに関する質問だけでも…)。任意のコメント欄もありますので、ご意見・ご感想等ありましたら、是非…。)
 
 長くなりましたが、ここまでおつき合いくださり、本当にありがとうございました。
 
 どうかあなたの見る夢が、優しくて幸せなものでありますように…。

 

  

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ……ちなみに「夢見の島の眠れる女神」のあとがきは全部で2種類あります。
 そして当然のことながら(?)「すすむ」の先も2種類あったりするのです…。

 
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このページは津籠 睦月によるオリジナル・ネット小説「夢の降る島」
第1話夢見の島の眠れる女神
の「あとがき」ページです。
物語のジャンル(構成要素)はファンタジー・恋愛・冒険・アクションなどです。
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個人の趣味による創作物のため、全章無料でお読みいただけますが、
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※この物語はフィクションです。
実在の人物・団体・事件・歴史的事実等とは関係ありません。
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