スカラベ
タマオシコガネ(玉押金亀子)のこと。
コガネムシ科の昆虫で、日本には生息していない。
楕円形の体で、色は鈍い金属光沢のある黒。
獣の糞を球状にまるめて後肢で転がして運び、幼虫の食物にする。
運ぶ球が太陽に通じ、土の中から新しい成虫が生まれることから、古代エジプトでは「永遠の命」の象徴とされ、神聖な生物として神殿や王の墓に彫られたり、不死を祈る儀式の装飾品にされた。
ちなみにそのスカラベを象った古代エジプトの装飾品や彫刻に使われる暗い青色はスカラブ・ブルー(scarab blue)と呼ばれる。
このミニ辞典は、津籠睦月による
オリジナル・ファンタジー小説
の物語中に出てくる用語の意味や語源などを解説するためのものです。複数の意味や説を持つ用語の場合、分かりやすくするため、物語の中で使われている意味や説のみに絞って取り上げている場合があります。ご注意ください。
※小画面(フレーム)表示用のページのため、PCなどの大きな画面で見るとレイアウトが崩れます。