エジプト・カイロのギザ台地にあるクフ王のピラミッドのそばで発掘された、クフ王と同時代の木造船。
通称・太陽の船。
1954年5月にエジプト考古局のカマル・エル・マッハラがピラミッドの南18mの地点で堆積土の除去作業中に、解体した状態の木造船が収蔵された石室を発見。
これが「第一の船」である。
さらに1987年、当時早稲田大学の助教授だった吉村作治率いる古代エジプト調査室が電磁波レーダーにより第一の船と同様の木材が収蔵されている場所を発見。「第二の船」として発掘されることになった。
復元作業によって蘇った第一の船は長さ42.32m、幅5.66m、高さは最大で7.3m。
通称名が「太陽の船」なのは、エジプト神話で太陽神ラーなどを乗せて天空をわたる「太陽の船」に基づいてこの船が造られたという説があるためである。