橋姫(はしひめ)


橋に(まつ)られる女神で、道祖神(どうそじん)(さえ)の神などと同じく外敵の侵入を防ぎ、境界を守る神であると考えられている。

その一方で嫉妬(しっと)深い性質を持ち、橋姫の祀られた橋の上で他の橋の話をしたり、婚礼の行列が通ったり、女性の嫉妬に関する謡曲をうたうなどすると橋姫の怒りに触れ、不幸を招くと言われている。

橋姫に関する伝説は各地にあるが、中でも有名なのは「宇治の橋姫」に関する伝説である。

ちなみに京都・宇治川にかかる宇治橋の近くには橋姫神社がある。
そこに祀られているのは正確には瀬織津媛(せおりつひめ)だが、橋姫と同一視されている。

橋姫神社には悪縁を切るご利益があるとされるが、恋人同士や婚礼の列が通ることはタブーとされている。






















このミニ辞典は、津籠睦月による
オリジナルファンタジー小説
夢見の島の眠れる女神(小説ロゴ)
の物語中に出てくるファンタジー用語を解説するためのものです。複数の意味や説を持つ用語の場合、分かりやすくするため、物語の中で使われている意味や説のみに絞って取り上げている場合があります。ご注意ください。
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