ギリシャ神話で英雄テセウスが半人半牛の怪物ミノタウロスの迷宮から脱出する際に使った糸。
ミノス王の娘アリアドネが、生贄に混じって島を訪れたテセウスに好意を寄せ、彼が迷宮に入る際に渡した糸玉。
この故事により「アリアドネの糸」は後に「複雑な問題を解くための手がかり」を指す言葉として使われるようになる。
ちなみにアリアドネは迷宮を脱出してきたテセウスと結ばれて子を宿すが、テセウスはアリアドネが眠っている間に彼女を捨てて逃げてしまう。
その後、アリアドネは難産で命を落としたとも、悲しみに身を投げたところを酒と演劇の神ディオニソスに救われ、その妻になったとも言われている。