ラプンツェル
(Rapunzel)


グリム童話集」に収められた童話のひとつ。
初版の内容は以下の通り。

ある妖精が庭で育てていたラプンツェル(野菜)を、隣の家の子どもを身籠った奥さんが欲しがり、亭主がこっそり盗んでは奥さんに食べさせていたが、やがて妖精に見つかり、妖精は代わりに奥さんの産んだ女の子を「ラプンツェル」と名付けて連れ去ってしまう。

妖精はラプンツェルが12歳になると、窓が一つあるだけの高い塔に閉じ込め、塔に出入りする際にはラプンツェルに呼びかけ、その長い髪を垂らしてもらい、それをつたって出入りしていた。

ある日、妖精が塔に入る様子を見ていた王子がその真似をしてラプンツェルに髪を垂らしてもらい、塔に登ってラプンツェルと出会う。
二人は毎日のように逢瀬を重ねていたが、妊娠したことにより妖精にばれてしまい、ラプンツェルは長い髪を切られて荒地に追放され、そこで男の子と女の子の双子を出産する。

そして妖精は切り取ったラプンツェルの髪を使って王子を騙して塔の上に登らせ、そこでラプンツェルが既にいないことを告げる。
王子は絶望のあまり塔から身を投げ、一命はとりとめるものの両目を失明してしまう。

王子は森の中を何年もさまよい歩き、やがてラプンツェルと子どもたちのいる荒地にたどり着く。
ラプンツェルが王子の首にすがりついて涙を流すと、その涙がふたしずく王子の目に入り、王子の目は光を取り戻す。






















このミニ辞典は、津籠睦月による
オリジナルファンタジー小説
夢見の島の眠れる女神(小説ロゴ)
の物語中に出てくるファンタジー用語を解説するためのものです。複数の意味や説を持つ用語の場合、分かりやすくするため、物語の中で使われている意味や説のみに絞って取り上げている場合があります。ご注意ください。
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