ラピスラズリとはラズーライト、ソーダライト、アウイン、方解石、パイライトなどの数種類の鉱物から構成される青色の岩石のこと。
良質なものは深い藍色でパイライトの小さな斑点が金をちりばめたようにきらめいている。
主な産地はアフガニスタン。
古くから愛され、シルクロードを通って西はヨーロッパ、東は日本まで広く伝わった。日本では「瑠璃」と呼ばれ、正倉院にも瑠璃の装身具が収められている。
この石を粉末状にしたものは「ウルトラマリン」と呼ばれる高価な顔料になり、ミケランジェロの「最後の審判」の背景の空やフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」のターバンなどに使われている。