ファンタジー用語一覧  
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あ行か行/さ行/た行な行は行ま行や行ら行
 
シスターローブ
小女神宮のシスターが身につけるローブ。
普段着用と礼装用の二種類がある。
普段着用はミルキーブルー(ミルク色がかった青)のワンピースで、襟やヴェールにレースにふちどられた白い生地を使用している。
礼装用は純白で、ところどころ縁取りに青糸の刺繍が施されている。
どちらの衣裳の時でも、胸元には夢見の女神の象徴である雪の結晶を(かたど)ったブローチをつけている。
小女神宮の幽霊【しょうめがみきゅうのゆうれい】
小女神宮に代々伝わる七不思議のひとつ。
小女神宮のレグナースが一人で落ち込んだり悩んだりしていると、どこからともなく一人のシスターが現れ相談に乗ってくれる。
ところがそのシスターは本当は実在しておらず、後になって小女神宮中を探しても見つからず、誰に聞いても知らないと言われ、挙句に会った本人でさえ、徐々にそのシスターの記憶が薄れていくという。
記憶に残るのは、断片的に覚えているそのシスターの特徴と、相談に乗ってもらい救われたという事実のみである。
鐘楼のバルコニー【しょうろうのバルコニー】
小女神宮の組鐘を吊るす高い塔(鐘楼)の途中に張り出した、人間3〜4人が立てるくらいのバルコニー。ラウラにとっての秘密の場所。
元は見張り用に造られたのだが、平和な夢見島では無用の長物と化している。
塔内のらせん階段をかなり上らねばたどり着けないため、あまり頻繁に訪れる者はいない。まして景色の良くない(と思われている)夜に訪れる者は皆無と言って良い。(小女神宮周辺は灯りが少ないため、夜景らしい夜景は見えない)
ちなみに鐘自体はバルコニーよりもっと下層にある塔内の管理室から操作できる。
銀の匙杖【シルヴァースプーンワンド/しろがねのしじょう】
レグナースが小女神宮に上がる際、家族などから贈られる夢術用の杖。
銀製で、柄の長いスプーンのような形状。
柄の先には各レグナースのシンボルとなるような飾りが取り付けられている。
普段は様々なアクセサリーの形になっていて、必要な時にだけ杖の形に変化させることができる。
形状がスプーンに似ているのは夢雪をすくい上げるのに便利なためである。
レグナースたちはこれを、小女神宮にいる間はもちろん、卒業してレグナースでなくなった後もずっと肌身離さず身につけている。
聖泉・女神の涙【せいせん・めがみのなみだ】
空鏡塩原の近くにある聖なる泉。
夢見の女神の流す涙が泉の水となって湧き出ると伝えられている。
小女神宮の夢生みの泉と同じく、夢粒子を多量に含んだ水が湧き出している。
世界樹の切株【せかいじゅのきりかぶ】
島の中心にそびえる岩山で、島のシンボルとも言える。
その名の由来は、その姿が巨木の切株に見えることから。
ちなみに北欧神話に出てくる世界樹(ユグドラシル)は、複数の世界にまたがって生える巨大なトネリコの木。
千里眼鏡【セカンドサイト・テレスコープ/せんりがんきょう】
双眼鏡に似た形の夢鉱器械。
使用者の望む風景を、どんなに遠くても、間に障害物があっても、千里眼のように映し出す。
ちなみに制御装置がついており、のぞき行為などのやましい目的では使用できないようになっている。
空織のドレス【そらおりのドレス】
夢見の娘が夢追いの祭で身にまとうドレス。
夢見島でその時一番美しい空の模様(もよう)生地(きじ)の上に浮かび上がらせるドレスで、空鏡塩原で採取される『空映しの水』に一日(ひた)した糸を使い、地平線まで続く広い草原の大きな空の下、数十人がかりで織り上げられる。
夢見の女神の身にまとう衣裳の最古の記録を元にして作られているが、オリジナルは数時間先の未来の空模様を映し出していたと言われてている。
現代の夢追いの祭で製作される空織(そらおり)のドレスはあくまでレプリカであるため、現時点の空模様を映す機能しか無い。
ただし数百年に一度現れる『真の夢見の娘』がまとった場合のみ、ある特別な空模様を映し出すと言われている。
デザインはその年の夢見の娘に合わせてアレンジされていくため、毎年(こと)なる。
なお、この衣裳の製作に携われるのは島最高の腕を持つデザイナーや職人とされているため、製作担当に選ばれることは夢見島のアパレル関係者にとって最高の栄誉なのである。
空鏡塩原【そらかがみえんげん】
夢見島南西の山岳地帯に位置する広大な塩の大地。
天気雨(狐の嫁入り雨)が降りやすく、常にどこかしらに小規模な湖ほどのサイズの水溜りができている。
標高が高く、一面が純白の大地であるため、水が溜まるとそれは空を映す巨大な鏡となる。
   
※このオリジナル・ファンタジー用語解説一覧は津籠睦月によるファンタジー小説ファンタジー小説「ユメノフルシマ」
第1話「夢見の島の眠れる女神」に登場するオリジナル用語を解説するためのものです。
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