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リモン・リモート
黄金紅葉の郷に住む少年。
フィグとは数年前に記憶の森で知り合った。
夢術師志望だが、そのセンスは他人から全く理解されない。
同年代の少年たちの間ではガキ大将的な存在で、無自覚に周りを振り回す。
性格は、良く言えば大胆で行動力がある、悪く言えば空気を読まずに突っ走るマイペース人間。
小女神【レグナース】
島で生まれた男でない子どもは、初潮を迎え大人の女性と認められるまでは、人間ではなく『夢見の女神』の代理人として扱われる。
彼女たちは六才になると強制的に『花曇りの都』の小女神宮に集められ、一年に一度の里帰りの時以外はずっとシスターとレグナースたちだけの共同生活を送ることになる。
その立場は男子に比べて一見優遇されているようにも見えるが、シスターたちの監視の下『女神の代理人』にふさわしい品格・人格・夢術の能力を身につけるための教育を叩き込まれ、また、閉ざされた空間の中でのレグナース同士の確執もあったりと、実際はいろいろ大変なようだ。
ちなみに、普段は隔離されていて滅多に姿を見られないことと、その神秘性により、島の男子たちのレグナースに対する憧れは相当なものとなっている。
この島にレグナースという存在と、それを養育するシステムが存在することには、実は重要な意味があるのだが…。
小女神の衣【レグナースのローブ】
レグナースが小女神宮へ上がった後、必ず身につけさせられる衣裳。
小女神宮の制服のようなもの。丈の長い前開きのフード付きワンピースで、私服の上から羽織るようにして着用する。
基本の型は全員同じだが、縁取(ふちど)りの刺繍(ししゅう)や胸に結ぶリボン、フードの先の装飾などの細部は自由となっているため、各自が個性を出して様々な着こなし方をしている。
通常は純白だが、それを身につけているレグナースが異性との不適切な接触をしたり、第二次性徴を迎えるなどしてその資格を喪失すると、その心身の変化に反応して真紅に染まるという特殊な機能を持つ。
これは、小女神宮を卒業するのが嫌で資格喪失を隠すということを防ぐためにつけられた機能だと言われている。
ローブの色が変化すると、当人が恥ずかしがったり、(卒業することを)悲しんだりしないよう、周りは祝福の言葉を贈るのが常となっているが、それでも、それはそれで恥ずかしいらしく、多くのレグナースはその日が来ることに内心びくびくしながら暮らしている。
ちなみに、真紅に変化したローブの布地には女神の加護の力が宿るとされ、お守りとして重宝される。
夢見の女神【レグナリア・レヴァリム】
島で崇められている守り神。
島内のどこかに眠っており、常に夢を見ていると言われている。
島内で鉱石ラヂヲを使うと、時折その睡語を拾うことがある。
夢雪【レネジュム】
夢見島に時折降る、タンポポの綿毛のようにフワフワ軽く、ダイヤモンド・ダストのようにキラキラ白銀に輝く雪。
夢術の源となる「夢粒子」を多く含む。
一般的な雪と同じくすぐに溶けてしまうが、専用の保存瓶に詰めれば長期保存が可能。
夢鉱技師【レマイスタ】
夢鉱器械を創り出す技師のこと。
ほとんどは鉱石谷に工房を構えている。
機械を組み立てる技術の他、夢鉱石やその他の部品を鑑定する目も必要とされる。
成長すると能力が消えてしまうことのある夢術と違い、知識と技術と鑑定眼さえ身につければ誰でもなることができる。
夢術【レマギア】
夢粒子に術者のイメージを伝え、任意の形状に結晶化させる技術。
実は発動にあたり特別な呪文等は必要ないのだが、具現化したいものの詳細なデータ(イメージの元となった書物など)を口にすれば、その分、術者の脳内でイメージが増幅され、よりクオリティの高い夢晶体が作られることが多い。
夢術は一般的に子どもの方が能力が高く、成長するにつれ力を失い、成人する頃には能力自体失ってしまう者が多い。
夢鉱石【レム・ストーン】
夢粒子を含んだ鉱石のこと。
機械や道具に組み込み、中の夢粒子の力を引き出して利用する。
種類は様々にあるが、同じ種類の鉱石であっても含まれている夢粒子の量や質にはバラつきがある。
夢鉱器械【レムストーン・マシヌリィ】
夢鉱石を核として創られた道具・機械のこと。(夢鉱()械ではなく夢鉱()械)
夢鉱石に含まれる夢粒子の力を借りて、普通の器械ではできないようなことを可能にする。
大人になると使えなくなる場合がある夢術と違い誰でも使えるため、島で重宝されている。
材料のほとんどは鉱石谷の周辺で採取でき、島の子どもたちは忙しい夢鉱技師に代わり材料調達を手伝うことで、売れ残りや型落ちした『商品』を手に入れている。
   
※このオリジナル・ファンタジー用語解説一覧は津籠睦月によるファンタジー小説ファンタジー小説「ユメノフルシマ」
第1話「夢見の島の眠れる女神」に登場するオリジナル用語を解説するためのものです。
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