ファンタジー用語一覧  
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あ行か行さ行た行な行は行/ま行/や行ら行
 
夢幻灯機【むげんとうき】
回り灯籠に似た形状の夢鉱器械。
本の上にセットして起動すると、その本の中に描かれた景色や生物などが周囲に立体的に映し出される。
映写範囲は360度で、半径2mほど。
映し出される映像には起動者の脳内イメージがある程度反映されるため、同じ本を使っても起動する人により映し出されるものが違ってくる。
文章から具体的な情景を頭に思い浮かべるためのイメージ・トレーニングの授業などに使われる。
夢現剥離【むげんはくり】
だいたい数百年に一度の頻度で夢見島に起こる災厄。
原因は島を守る夢見の女神の夢見の力が弱まり不安定になることであり、夢現剥離と前後して島に出現する悪夢もまた同じ原因により生じている。
夢見島は大きく分けて2つの要素で構成されているが、それが媒介である夢見の力を失うことにより分離し、バラバラに引き裂かれることにより、島が物理的に破壊されてしまうのである。
やがては島の存在自体が消滅してしまうのだが、その危機は毎回必ず“真の”夢見の娘の尽力により回避されている。
夢鉱器械【むこうきかい】
夢鉱石を核として創られた道具・機械のこと。(夢鉱()械ではなく夢鉱()械)
夢鉱石に含まれる夢粒子の力を借りて、普通の器械ではできないようなことを可能にする。
大人になると使えなくなる場合がある夢術と違い誰でも使えるため、島で重宝されている。
材料のほとんどは鉱石谷の周辺で採取でき、島の子どもたちは忙しい夢鉱技師に代わり材料調達を手伝うことで、売れ残りや型落ちした『商品』を手に入れている。
夢鉱技師【むこうぎし】
夢鉱器械を創り出す技師のこと。
ほとんどは鉱石谷に工房を構えている。
機械を組み立てる技術の他、夢鉱石やその他の部品を鑑定する目も必要とされる。
成長すると能力が消えてしまうことのある夢術と違い、知識と技術と鑑定眼さえ身につければ誰でもなることができる。
夢鉱石【むこうせき】
夢粒子を含んだ鉱石のこと。
機械や道具に組み込み、中の夢粒子の力を引き出して利用する。
種類は様々にあるが、同じ種類の鉱石であっても含まれている夢粒子の量や質にはバラつきがある。
夢術【むじゅつ】
夢粒子に術者のイメージを伝え、任意の形状に結晶化させる技術。
実は発動にあたり特別な呪文等は必要ないのだが、具現化したいものの詳細なデータ(イメージの元となった書物など)を口にすれば、その分、術者の脳内でイメージが増幅され、よりクオリティの高い夢晶体が作られることが多い。
夢術は一般的に子どもの方が能力が高く、成長するにつれ力を失い、成人する頃には能力自体失ってしまう者が多い。
夢雪【むせつ】
夢見島に時折降る、タンポポの綿毛のようにフワフワ軽く、ダイヤモンド・ダストのようにキラキラ白銀に輝く雪。
夢術の源となる「夢粒子」を多く含む。
一般的な雪と同じくすぐに溶けてしまうが、専用の保存瓶に詰めれば長期保存が可能。
呼び方は「ゆめゆき」「むせつ」2通りあり、公的機関や文学作品の中では「むせつ」、一般島民(特に子ども)の間では「ゆめゆき」と呼ばれることが多い。
女神の涙【めがみのなみだ】
空鏡塩原の近くにある聖なる泉。
夢見の女神の流す涙が泉の水となって湧き出ると伝えられている。
小女神宮の夢生みの泉と同じく、夢粒子を多量に含んだ水が湧き出している。
   
※このオリジナル・ファンタジー用語解説一覧は津籠睦月によるファンタジー小説ファンタジー小説「ユメノフルシマ」
第1話「夢見の島の眠れる女神」に登場するオリジナル用語を解説するためのものです。
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