ファンタジー用語一覧  
   ファンタジー以外の用語(服飾小物や実在の動植物etc…)も見たい方はこちらをクリックしてください

あ行/か行/さ行た行な行は行ま行や行ら行
 
ガリトラップ【Gallitraps】
ピクシーが夜に馬を(ぬす)み、ぐるぐると円を(えが)いて乗り回した後にできる「妖精の輪」(ピクシーの輪)。
この輪の中に両足を()み入れた者は必ず()らわれてしまうという。
片足だけなら(のが)れることもできるが、犯罪者の場合は足を踏み入れただけで捕らえられ、絞首刑(こうしゅけい)になると言われている。
ガリヴァー旅行記【がりばーりょこうき/GULLIVER'S TRAVELS】
イングランドの船医レミュエル・ガリヴァー(ルミュエル・ガリバー)が、船の沈没や海賊の襲来などの様々な災難に遭うたびに、不思議な国へとたどり着く物語。
全4篇。
子ども向けの物語として有名な小人の国へ行く話は第1篇『リリパット国(小人国)渡航記』。
第2篇は第1篇とは逆に巨人の国へと行く『ブロブディンナグ国(大人国)渡航記』、第3篇は『ラピュータ(空飛ぶ島)渡航記』、第4篇は『フウイヌム国(馬の国)渡航記』となっている。 
キマイラ/キメラ【Chimaira/Chimera】
ギリシャ神話に登場する怪物。
巨人族最強の怪物とされたテュポーンと半人半蛇の美女エキドナとの間に生まれた。
複数の生物の合成獣で、記録によりその容姿に関する記述は異なっている。
ある記録ではライオンの体に背中から山羊の頭、尻尾に蛇の頭を持つと記され、別のものでは背中からではなく胴体自体が山羊だったり、尻尾が蛇ではなく竜の頭だったり、肩から山羊の頭と蛇か竜の頭が生えているなどの記述がある。
口から火を吐き人々の住む土地を荒らしていたが、英雄ベレロフォンにより倒された。
キュクロプス(サイクロプス)【Cyclops】
ギリシャ神話に登場する一つ目の巨人で、その名は「円い目」を意味する。
(kyklosは「円い」、opsは「目」を意味する。)
神の鍛冶師ヘファイストスの助手として働く。
複数形は「円目族(キュクロペス)」。
『オデュッセイア』では海中の島にこの円目族の一人ポリュフェモスが住んでおり、やってきたオデュッセウスとその部下を洞穴に閉じ込め朝晩二人ずつ食べていき、計六人まで食べられたが、その後オデュッセウスたちは策略により巨人を泥酔させ、巨大な丸太の先を削り火で固めたもので一つ目を突き刺した上、ヒツジの下腹部に隠れて脱出したとされている。
グリム童話集【ぐりむどうわしゅう/Kinder-und Hausmarchen.Gesammelt durch die Bruder Grimm】 
ヤーコプ・グリムとヴィルヘルム・グリムの兄弟が語り伝えられてきた昔話や文献から編んだ童話集。
原題は『グリム兄弟によって収集された子どもと家庭の昔話』。
1812年のクリスマスに初版第一巻が刊行され、以降半世紀にわたり版を改めるたびに、加筆訂正および新たに話を加える・逆に話を削除するなどがされてきた。
生前最後に出されたのは1857年の第七版で、200話の昔話と10話の「子どもの聖者伝」が収められた。
話が新たに加えられたり、逆に削除された理由は、兄弟が昔話を収集し続けていたために新たな話が採用されていったからと、性にまつわる話・残酷だと非難された話が削除されていったため。
また、初版に対し「語り口に飾り気がない」などの批判があったため、情景描写・心理描写が詳細になり、さらに会話表現が多くなるなどの加筆訂正がなされた。
さらに第二版では末弟で画家のルートヴィヒによる扉絵が付けられ、以降さまざまな画家により挿絵が付けられるようになった。 
月下老人【げっかろうじん/yue xia lao ren】
中国の縁結びの神。
現代においては、仲人(なこうど)、媒酌人という意味でも使われる。
木花之佐久夜毘売/木花之開耶姫【コノハナサクヤヒメ/コノハナノサクヤヒメ/コノハナノサクヤビメ】
木の花の咲く様子を表した女神とも、木の花が咲くような美しさ・儚さ(短命)を象徴する女神とも言われている。山の神・大山祇神(オオヤマツミノカミ)の娘。
古事記・日本書紀などの日本神話に登場する。
天皇家の祖先であり、天孫(=天照大神の孫)・ニニギノミコトの妃。
古事記ではコノハナサクヤヒメが嫁ぐ際、岩のような永遠不変の命を司る女神である姉のイワナガヒメとともに嫁いだが、ニニギノミコトが美しいコノハナサクヤヒメだけを残し、醜いイワナガヒメを送り返してしまったため、元は神と同じ命を持っていた天皇(すめらみこと)に「山に咲く木の花が散るような命」すなわち寿命が生まれたと語られている。
(日本書紀では人間全体の寿命の起源として語られている。) 
木花知流比賣【コノハナチルヒメ】
木の花の散る様子を表した女神と言われている。
山の神・大山祇神(オオヤマツミノカミ)の娘で、コノハナサクヤヒメとは対になる姉妹神とも同一神とも言われている。
   
※この用語解説一覧は津籠睦月によるファンタジー小説ファンタジー小説「ユメノフルシマ」第1話
および、その解説ページに登場するファンタジーな用語を解説するためのものです。
複数の意味を持つ用語の場合、分かりやすくするため、物語中で使われているものだけに絞って解説している場合があります。ご注意ください。
また、用語のスペルについて管理人のPC事情によりその国独自の文字(ドイツ語や中国語の発音記号付き文字など)が表記できず、
普通のアルファベットで代用している部分があります。ご了承ください。
  
 
inserted by FC2 system