ファンタジー用語一覧  
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<あ行/か行さ行た行な行は行ま行や行ら行
 
アリアドネの糸
ギリシャ神話で英雄テセウスが半人半牛の怪物ミノタウロスの迷宮から脱出する際に使った糸。
ミノス王の娘アリアドネが、生贄に混じって島を訪れたテセウスに好意を寄せ、彼が迷宮に入る際に渡した糸玉。
この故事により「アリアドネの糸」は後に「複雑な問題を解くための手がかり」を指す言葉として使われるようになる。
ちなみにアリアドネは迷宮を脱出してきたテセウスと結ばれて子を宿すが、テセウスはアリアドネが眠っている間に彼女を捨てて逃げてしまう。
その後、アリアドネは難産で命を落としたとも、悲しみに身を投げたところを酒と演劇の神ディオニソスに救われ、その妻になったとも言われている。
イグニス・ファトゥス【ignis fatuus】
光りながら宙を漂う妖精の総称と言われている。
イグニス・ファトゥスとは、ラテン語で「愚かな火」「だまし火」を意味する。
一角獣【いっかくじゅう】
ヨーロッパの伝説上の動物。ユニコーン
馬に似た姿で、額の中央にねじれた一つの角を持つ。
英国王室の紋章では、ライオンとともに王室の楯を支えている。
その角で作った杯は毒を消す力を持つという。
その伝承ゆえにか、クジラ類イッカク科の海獣「イッカク」の角に似た牙は「ウニコール」と呼ばれ、高価な漢方薬として珍重された。
インドラ【Indra】
インドの雷霆神(らいていしん)
リグ・ヴェーダなどに登場する。
神酒ソーマを飲み、ヴァジュラ(金剛杵)という電撃系の武器をふるって悪魔を退治する英雄神。
リグ・ヴェーダの全讃歌の約四分の一はインドラ天で占められている。
ウィル・オー・ザ・ウィスプ【Will o' the wisp】
光を放ち宙を漂う球状のもの。
「ウィル・オー・ザ・ウィスプ」(あるいは「ウィル・ウィズ・ザ・ウィスプ」)は「一握りの干し草(ウィスプ)を手にしたウィリアム(ウィル)」を意味する。
このウィスプとは、かまどなどに火をつけるための種火のこと。
「妖精」というよりは「幽霊」に近く、日本で言うところの「人魂」「鬼火」「火の玉」の類だと言われている。
一部ファンタジー作品においては「光の下位精霊」として扱われている場合がある。
ウンディーネ
四大精霊の水の精としてパラケルススが命名したもの。
原型はギリシャのネーイアデス。
人魚か美しい女性の姿、あるいは水そのものが女性の形をとった存在として描かれることが多い。
エウロペ【Europe】
ギリシャ神話に登場する、「ヨーロッパ」の名前の由来となった美女。
フェニキア王の娘。
白い牛に化けてやって来た主神ゼウスと結ばれてクレタ島に渡り、後にクレタ島の王となるミノスなど三子を産んだ。
ヨーロッパ(エウロパ)とは元々、彼女が牛に乗って歩いた一小地域の名前だったが、それが次第に拡大され、現在のヨーロッパを指すようになった。
エキドナ【Echidna】
ギリシャ語で「まむし」を意味する、上半身が美女で下半身が大蛇の怪物。
巨人族最強の怪物とされたテュポーンとの間にケルベロスやオルトロス、キマイラ、スキュラ、ラドンなど多くの怪物を産んだ。
その他、息子オルトロスとの間にもスフィンクスやネメアの獅子などをもうけた。
エゲウス
ギリシャ神話に登場するアテナイの王で「エーゲ海」の名の由来となっている人物。
英雄テセウスの父親。
息子であるテセウスが半人半牛の怪物ミノタウロスを退治するためクレタ島へ向かう際、「首尾良くミノタウロスを討ち取って帰った際には船に白旗を掲げる」と約束したが、実際にミノタウロスを倒して帰ったテセウスが船に旗を掲げるのを忘れてしまったため、海岸からこれを見ていたエゲウスは悲しみのあまり海に身を投げてしまった。それ以降この海の名を、エゲウス王の名をとって「エーゲ海」と呼ぶようになったと言われている。
エッダ【Edda】
北欧神話や北欧の英雄伝説を今に伝える資料。
古代アイスランド語で書かれ、韻文の古エッダとスノッリ・ストルルソンによる新エッダがある。
 
   
※この用語解説一覧は津籠睦月によるファンタジー小説ファンタジー小説「ユメノフルシマ」第1話
および、その解説ページに登場するファンタジーな用語を解説するためのものです。
複数の意味を持つ用語の場合、分かりやすくするため、物語中で使われているものだけに絞って解説している場合があります。ご注意ください。
また、用語のスペルについて管理人のPC事情によりその国独自の文字(ドイツ語や中国語の発音記号付き文字など)が表記できず、
普通のアルファベットで代用している部分があります。ご了承ください。
 
 
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