- シリンダーオルゴール
- ピン(突起)のついた丸い筒(=シリンダー)を回転させて演奏するタイプのオルゴールで、1796年にスイスでその仕組みが確立した。
19世紀のヨーロッパで広く愛され、1本で6曲が演奏できるものや、シリンダーを交換できるもの、4本のシリンダー(円筒)を銃のリボルバーのように回転させ、いちいち取り外さなくてもシリンダーを変えることが可能なリボルバー(回転)式オルゴールなど、様々な進化を遂げてきた。
- ジョナサン・スウィフト【Jonathan Swift】
- ガリヴァー旅行記を書いた作家。
1667年、アイルランド・ダブリンでイングランドからの移住者である両親の間に生まれた。
その後イングランドへ渡り、聖職者となる。
59歳の時にガリヴァー旅行記を発表した。
- 水琴窟【すいきんくつ】
- 日本庭園の技術の一種で、音を楽しむ装置。
江戸時代に江戸の庭師が考案したと言われている。
つくばいや手水鉢の所に、底に穴を開けた甕を逆さにして埋め、そこに水を滴らせるようにしたもので、底に開いた穴から甕の中に水滴が滴り落ち、その音が甕の中に反響して神秘的な音がする。
江戸末期から昭和の初め頃まで全国各地で多く作られたが、その後は作る人が少なくなっていった。
- 睡語【すいご】
- 眠っている間に言う言葉。
すなわち、いわゆる寝言のこと。
- スカラベ
- タマオシコガネ(玉押金亀子)のこと。
コガネムシ科の昆虫で、日本には生息していない。
楕円形の体で、色は鈍い金属光沢のある黒。
獣の糞を球状にまるめて後肢で転がして運び、幼虫の食物にする。
運ぶ球が太陽に通じ、土の中から新しい成虫が生まれることから、古代エジプトでは「永遠の命」の象徴とされ、神聖な生物として神殿や王の墓に彫られたり、不死を祈る儀式の装飾品にされた。
ちなみにそのスカラベを象った古代エジプトの装飾品や彫刻に使われる暗い青色はスカラブ・ブルー(scarab blue)と呼ばれる。
- スノッリ・ストルルソン【Snorri Sturluson】
- (スノリ・ストルルソン。スノッリ=スツルルソン。)
アイスランドの詩人。
北欧の神話、民話、古詩などを編纂して詩人志望者のための教本を作った。
生没年=1178〜1241。
- スノッリのエッダ
- 新エッダ。北欧神話を今に伝える資料のひとつ。
アイスランドの詩人スノッリ・ストルルソンが神話、民話、古詩などを編纂して作った詩人志望者のための教本。
- 瀬織津媛/瀬織津比売【せおりつひめ】
- 流れの激しい川の瀬にいる女神。
祓を司る「祓戸之大神」のうちの一柱で、罪や穢れ、災厄を「水に流す」能力を持つ。
- セレスト【Celeste】
- ラテン語の『空』の形容詞『caelestis』に由来する『空色』の色名。
ただの空の色ではなく『神います至高の天空』の色を表す名前。
セレスティアル・ブルー。
- 走馬灯【そうまとう】
- 回り灯籠と同じもの。
内枠と外枠の二重構造となっており、内枠に描かれた絵(切り抜きの影絵)が回転しながら外枠に映し出される。内枠の上部に灯火の熱による上昇気流を受けて回る風車が付いており、それによって回転する。
- 染井吉野【ソメイヨシノ】
- 現代において最もポピュラーな一重咲きのサクラの品種。
東京駒込・染井村の植木職人が江戸時代後期に発見したと言われる園芸品種で明治以降に全国に爆発的に広まった。
当初は「吉野桜」の名で売り出されたが、奈良・吉野山のサクラと紛らわしいため後に「染井吉野」と命名された。
移植しやすく、生育も開花も、花が散るのも早い。
めしべが退化し実ができないため、自生することができず、接木や挿木により殖やされる、いわゆる「クローン桜」。
そのため全国どのソメイヨシノも同じ遺伝子、同じ性質を持ち、そのことから開花予想や開花宣言の標準木としても使われる。
(そのクローン性を確認する研究は1990年代頃から始まり、初期はフィンガープリント法が、現在ではDNA内のSSRを比較する方法が用いられているが、改めて同じ遺伝子を持っていることが確認されている。)
そのルーツはエドヒガンとオオシマザクラの雑種とする説が有力だったが、最近の研究ではソメイヨシノにはサクラの野生種の遺伝子がエドヒガン47%、ヤマザクラ11%、オオシマザクラ37%、不明5%の割合でブレンドされていることが分かり、そのことからソメイヨシノはオオシマザクラとヤマザクラとの交雑種とエドヒガンとの間にできたとする説が出てきている。
寿命は100年程度と言われている。
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