ファンタジー用語一覧  
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あ行/か行/さ行た行な行は行ま行や行ら行わ行
 
櫂【かい】
船を()ぐための船具の一種で、水を()いて船を進めるもの。
「櫂」という名は「掻き」の音が変化したものと言われている。
()に似ているが櫓より小さく、櫓に比べて使い方が難しいとされ「櫂は三年櫓は三月(みつき)」という言葉がある。
霞草【かすみそう】
ナデシコ科の花。
細かく分かれた枝にポワポワした白い小花をたくさんつける。
その様が春の霞のように見えるため、この名で呼ばれるようになった。
花の色は白の他、淡桃色や桃色がある。
ガリトラップ【Gallitraps】
ピクシーが夜に馬を(ぬす)み、ぐるぐると円を(えが)いて乗り回した後にできる「妖精の輪」(ピクシーの輪)。
この輪の中に両足を()み入れた者は必ず()らわれてしまうという。
片足だけなら(のが)れることもできるが、犯罪者の場合は足を踏み入れただけで捕らえられ、絞首刑(こうしゅけい)になると言われている。
ガリヴァー旅行記【がりばーりょこうき/GULLIVER'S TRAVELS】
イングランドの船医レミュエル・ガリヴァー(ルミュエル・ガリバー)が、船の沈没や海賊の襲来などの様々な災難に遭うたびに、不思議な国へとたどり着く物語。
全4篇。
子ども向けの物語として有名な小人の国へ行く話は第1篇『リリパット国(小人国)渡航記』。
第2篇は第1篇とは逆に巨人の国へと行く『ブロブディンナグ国(大人国)渡航記』、第3篇は『ラピュータ(空飛ぶ島)渡航記』、第4篇は『フウイヌム国(馬の国)渡航記』となっている。 
カリヨン【carillon】
16〜17世紀のヨーロッパで教会や市庁舎などに設置された組鐘のこと。
鐘楼に音程の異なる複数の鐘を吊るして手や機械で操作し、メロディーを奏でられるようにしたもの。
カリロンとも呼ぶ。
カルデラ【caldera】
火山の噴火などによって造られた火山中心部あるいは周辺の広い(直径1km以上の)円形の陥没(かんぼつ)地形。
語源はスペイン語で「大釜」を意味する言葉。
このカルデラに水がたまってできた湖を「カルデラ湖」と呼ぶ。
ガレー船【galley】
古代〜近代の地中海などで使われた軍船。
両舷に多数の(かい)を出して(時には櫂を二段・三段に配置して)()いだ。主な動力は人力だが、中には帆を備えたものもある。
船体は細長く喫水(きっすい)が浅い。そのため、水深の浅い海や穏やかな海では機動力を発揮できたが、荒れた海には向かなかった。
ガリー船。
正確には「ガレー」という言葉だけでも船であることを表しているが、日本では後ろに「船」を付けて呼ばれることが多い。
カンブリア紀【かんぶりあき】
5億4200万年前から始まった時代。
「生命の爆発的進化」と呼ばれる現象が起こった時代で、この時期から突如として生物の種類が飛躍的に増えた。この時期に最も繁栄した生物は三葉虫(さんようちゅう)であり、他の生物に比べて発見される化石の数が非常に多い。 
ギアナ高地【Guiana Highlands】 
ベネズエラなど6つの国々にまたがる高地(ちなみにベネズエラは国土の半分近くをギアナ高地が占めている)。
その中心は国立公園(カナイマ国立公園)となっている。
テーブルマウンテンと呼ばれる、頂上が平らな標高2000mを越す山々や、世界最大落差を誇るアンヘルの滝などがある。
また、金・銀・プラチナ・ダイヤモンド・ウランなどの鉱物資源にも恵まれている。
コナン・ドイルの小説『ロスト・ワールド』の舞台として有名になった。
喫水【きっすい】
船が水に沈む深さ。
船を水に浮かべた時、水面から船の最下点までの垂直(すいちょく)距離のこと。
キマイラ/キメラ【Chimaira/Chimera】
ギリシャ神話に登場する怪物。
巨人族最強の怪物とされたテュポーンと半人半蛇の美女エキドナとの間に生まれた。
複数の生物の合成獣で、記録によりその容姿に関する記述は異なっている。
ある記録ではライオンの体に背中から山羊の頭、尻尾に蛇の頭を持つと記され、別のものでは背中からではなく胴体自体が山羊だったり、尻尾が蛇ではなく竜の頭だったり、肩から山羊の頭と蛇か竜の頭が生えているなどの記述がある。
口から火を吐き人々の住む土地を荒らしていたが、英雄ベレロフォンにより倒された。
キュクロプス【Cyclops】
ギリシャ神話に登場する一つ目の巨人で、その名は「円い目」を意味する。
(kyklosは「円い」、opsは「目」を意味する。)
神の鍛冶師ヘファイストスの助手として働く。
複数形は「円目族(キュクロペス)」。
『オデュッセイア』では海中の島にこの円目族の一人ポリュフェモスが住んでおり、やってきたオデュッセウスとその部下を洞穴に閉じ込め朝晩二人ずつ食べていき、計六人まで食べられたが、その後オデュッセウスたちは策略により巨人を泥酔させ、巨大な丸太の先を削り火で固めたもので一つ目を突き刺した上、ヒツジの下腹部に隠れて脱出したとされている。
クフ王【くふおう】
古代エジプト・古王国時代第4王朝の(ファラオ)
在位は紀元前2551〜28年。
ピラミッドはエジプト・カイロのギザ台地にある三大ピラミッドのうち最大のもの。
また、このピラミッドの南18mの地点で発見された木造船はクフ王の船(太陽の船)と呼ばれ、クフ王の葬送に関わるものと推定されている。
クフ王の船【くふおうのふね】
エジプト・カイロのギザ台地にあるクフ王のピラミッドのそばで発掘された、クフ王と同時代の木造船。
通称・太陽の船。
1954年5月にエジプト考古局のカマル・エル・マッハラがピラミッドの南18mの地点で堆積土の除去作業中に、解体した状態の木造船が収蔵された石室を発見。
これが「第一の船」である。
さらに1987年、当時早稲田大学の助教授だった吉村作治率いる古代エジプト調査室が電磁波レーダーにより第一の船と同様の木材が収蔵されている場所を発見。「第二の船」として発掘されることになった。
復元作業によって蘇った第一の船は長さ42.32m、幅5.66m、高さは最大で7.3m。
通称名が「太陽の船」なのは、エジプト神話で太陽神ラーなどを乗せて天空をわたる「太陽の船」に基づいてこの船が造られたという説があるためである。
グリム童話集【ぐりむどうわしゅう/Kinder-und Hausmarchen.Gesammelt durch die Bruder Grimm】 
ヤーコプ・グリムとヴィルヘルム・グリムの兄弟が語り伝えられてきた昔話や文献から編んだ童話集。
原題は『グリム兄弟によって収集された子どもと家庭の昔話』。
1812年のクリスマスに初版第一巻が刊行され、以降半世紀にわたり版を改めるたびに、加筆訂正および新たに話を加える・逆に話を削除するなどがされてきた。
生前最後に出されたのは1857年の第七版で、200話の昔話と10話の「子どもの聖者伝」が収められた。
話が新たに加えられたり、逆に削除された理由は、兄弟が昔話を収集し続けていたために新たな話が採用されていったからと、性にまつわる話・残酷だと非難された話が削除されていったため。
また、初版に対し「語り口に飾り気がない」などの批判があったため、情景描写・心理描写が詳細になり、さらに会話表現が多くなるなどの加筆訂正がなされた。
さらに第二版では末弟で画家のルートヴィヒによる扉絵が付けられ、以降さまざまな画家により挿絵が付けられるようになった。 
月下老人【げっかろうじん/yue xia lao ren】
中国の縁結びの神。
現代においては、仲人(なこうど)、媒酌人という意味でも使われる。
舷【げん】
船の側面のこと。船の(へり)のこと。
船縁(ふなべり)」「船端(ふなばた)」とも言う。
源平盛衰記【げんぺいじょうすいき/げんぺいせいすいき】
48巻からなる読み物風の軍記物語で、『平家物語』を増補改修した異本の一種とみられている。
平清盛の栄華を中心に、源氏と平氏の興亡盛衰を描いている。
成立時期は鎌倉中期〜南北朝時代で諸説ある。作者不詳。
鉱石ラジオ【こうせきラジオ】
回路の一部に鉱石を組み込んで作られたラジオ。
電池を入れたり電源につないだりしなくても作動する。
英語では「crystal set」。
五代【ごだい】
唐の滅亡から宋の統一までの間に中原に(おこ)り、(ほろ)んでいった五つの王朝。
詳しくは以下の五つ。
  1. 後梁(907〜923)
  2. 後唐(923〜936)
  3. 後晋(936〜946)
  4. 後漢(947〜950)
  5. 後周(951〜960)

あるいは古代中国の五王朝を指すこともある。

五徳【ごとく】
鉄瓶(てつびん)などを火にかける時に使う鉄製あるいは陶器製の器具。
鉄瓶を置く輪の下に3つまたは4つの脚がついている。
木花之佐久夜毘売/木花之開耶姫【コノハナサクヤヒメ/コノハナノサクヤヒメ/コノハナノサクヤビメ】
木の花の咲く様子を表した女神とも、木の花が咲くような美しさ・儚さ(短命)を象徴する女神とも言われている。山の神・大山祇神(オオヤマツミノカミ)の娘。
古事記・日本書紀などの日本神話に登場する。
天皇家の祖先であり、天孫(=天照大神の孫)・ニニギノミコトの妃。
古事記ではコノハナサクヤヒメが嫁ぐ際、岩のような永遠不変の命を司る女神である姉のイワナガヒメとともに嫁いだが、ニニギノミコトが美しいコノハナサクヤヒメだけを残し、醜いイワナガヒメを送り返してしまったため、元は神と同じ命を持っていた天皇(すめらみこと)に「山に咲く木の花が散るような命」すなわち寿命が生まれたと語られている。
(日本書紀では人間全体の寿命の起源として語られている。) 
木花知流比賣【コノハナチルヒメ】
木の花の散る様子を表した女神と言われている。
山の神・大山祇神(オオヤマツミノカミ)の娘で、コノハナサクヤヒメとは対になる姉妹神とも同一神とも言われている。
   
※この用語解説一覧は津籠睦月によるファンタジー小説ファンタジー小説「ユメノフルシマ」第1話
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普通のアルファベットで代用している部分があります。ご了承ください。
  
 
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