和風ファンタジーの豆知識

勾玉だけじゃない古代アクセサリー・其の壱

古代のアクセサリーと言うと「勾玉」があまりにも有名過ぎるせいで他の装飾品が全く目立っていないという印象が、古代の装身具には実はいろいろなもののものがあり、勾玉を含めた玉類だけでも相当な種類があるのです。

今回はそんな古代の“”をいくつか簡単にご紹介していきます。

勾玉(まがたま)
言わずと知れた古代の“玉”の代表格です。「曲玉」と書くこともあります。
大きさは長さ1cm未満のものから5cm以上のものまで色々なバリエーションがありますが、古墳時代のものは概ね3cmほどのものが多いと言われています。
素材も牙・骨・石(翡翠・瑪瑙・碧玉・水晶・琥珀・蛇紋岩・片麻岩など)・ガラス・純金・粘土など様々です。
形状は半月形、あるいは半楕円形などで、特に古墳時代のものはだいたい巴紋の一片に似た形をしています。
(あな)が一つ穿(うが)たれています。
 
丸玉(まるだま)
球形で中央に紐などを通すための貫通孔のある飾り玉のことを言います。
 
小玉(こだま)
丸玉と同じく球形で中央に貫通孔のあるものですが、大きさは丸玉より小さく、径5〜6mm程度です。
ガラス製が多く、様々な色のものがあります。
 
管玉(くだたま)
細長く、竹の筒のような形をした玉類です。奈良時代にも「竹玉」の名で使われてきたといわれています。
 
空玉(うつろだま)
中が空洞になっている金属製の玉です。金製や銀製のものがあり、耳飾などに使われています。
 
<関連項目へ>
勾玉だけじゃない古代アクセサリー・其の弐(蜻蛉玉・雁木玉・切子玉・棗玉・山梔玉)

※このページは津籠 睦月によるオリジナル和風ファンタジー小説「花咲く夜に君の名を呼ぶ」の本文ページ内に隠された、本編と関係がありそうで無さそうな細かな和風ファンタジーの雑学・豆知識をご紹介する「おまけコーナー」です。

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ここでご紹介している雑学・豆知識は参考文献などを参考にして書いてはいますが、管理人はその道の専門家ではありませんので知識が不充分な場合もございます。
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