マルグリット・ド・ナヴァル(エプタメロン)関連資料・参考文献一覧

 
エプタメロン<ナヴァール王妃の七日物語 >(ちくま文庫)/平野 威馬雄 (翻訳)(1995/3/1)
 
マルグリット・ド・ナヴァルの著書『エプタメロン』を日本語訳したものです。
 
物語だけでなく、巻末にマルグリットの簡単な伝記や、『エプタメロン』という作品のたどってきた歴史、当時(そして現代に通じる)フランス文学についての解説なども載っています。
 
紙の書籍としては、比較的入手がしやすい方かと思いますが…原典にはある小話を省略してあったり、知識が無いと分からない用語が何の説明も無くカタカナで記されているだけだったりと、やや不親切な部分があります。
(例:本文中で出て来る「ドーファン」はフランス王太子の称号。)
 
それと、訳自体が数十年前のものとあって、言葉遣いがやや難解で古めかしく、やや読みづらいところがあります。
 
しかし、巻末に付いているマルグリット・ド・ナヴァルの生い立ちについてや様々な解説は、彼女や当時のフランスを知る上でとても役立ちます。
 
単行本版もあるようです。
 ↓ 
エプタメロン―ナヴァール王妃の七日物語(単行本)/マルグリット・ド・ナヴァール (著), 平野 威馬雄(訳)(1982/11/1)
 
文庫本版を購入しているので、こちらは入手していないのですが…上の「ちくま文庫」版と訳者の方が一緒なので、内容的には一緒かと思います。
 
(文庫版の巻末に付いていた各種解説や伝記があるかどうかは、確認できていません。)
 
出版年から見て、こちらの単行本版が先に出て、後で文庫化されたのではないかと…。
 
エプタメロンの(紙の書籍としての)翻訳本は数が少なく、古い時代のものが多いので、入手の難しいものが多いです。
 
(Amazonさんで検索した限りでは、この平野さん訳のバージョンが(紙の書籍としては)最新のものなのではないかと…。)
 
 
     
 
 
 
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