イギリス史・資料一覧

図説 イギリスの歴史 (ふくろうの本)/指 昭博(2015/6/25)
イギリスの歴史を絵や図を豊富に使って分かりやすくまとめた歴史本です。
 
この「ふくろうの本」シリーズは図や資料が多く分かりやすく、かつ情報量も多いので、個人的にお気に入りのシリーズです。
 

 
英国王室史話〈上・下〉(中公文庫) /森 護(2000/3/1)
英国王室の歴史をウィリアム1世征服王からジョージ6世(+付録としてプリンス・オブ・ウェールズとダイアナ元皇太子妃の系譜)まで簡潔にまとめた歴史本です。
 
上巻にはエリザベス1世の時代までが、下巻にはステュアート王家のジェームズ1世の時代からの部分が収められています。
 
この本は、他の資料に比べると多少“情報の古さ”を感じる部分がありますので、注意が必要です。
(文庫版の発行年は2000年ですが、元となったハードカバー版の「英国王室史話」は1986年発行です。)
 
下巻には索引と各王朝の系図、歴代の国王・王妃の一覧等が載っていますので、イギリス史を学ぶのに便利です。
 

 
英国王妃物語 (河出文庫)/森 護(1994/9/1)
イギリス歴代の王妃のうち16人にスポットを当て、彼女たちにまつわる英国史を紹介する歴史本です。
 
少々文字が小さいのが目に辛いですが、情報量は多いです。
 
巻末には歴代国王および王妃(王配)の一覧表や系図なども載っています。
 
取り上げられている王妃は以下の通り。
 
  • スティーブン王妃マティルダ
  • ヘンリー2世妃エリナー
  • エドワード2世妃イザベル
  • ヘンリー5世妃キャサリン
  • ヘンリー6世妃マーガレット
  • エドワード4世妃エリザベス
  • ヘンリー8世の6人の王妃たち
  • チャールズ2世妃キャサリン
  • ジョージ1世妃ゾフィア・ドロテア
  • ジョージ2世妃キャロライン
  • エドワード7世妃アクグザンドラ
 
名画で読み解く イギリス王家12の物語 (光文社新書)/中野 京子(2017/10/17)
イギリス王家(中でもテューダー家、ステュアート家、ハノーヴァー家の3つの王家に絞り)にまつわる歴史物語を名画にからめて解説しています。
 
表紙がポール・ドラローシュの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」ですが、彼女についてはそれほど多くは触れられていません。
(ジェーン・グレイについては、ジェーン自身の項目があるわけではなく、メアリー1世の項目で触れられています。)
 
挿絵に使われている絵はほとんどがカラーで、ところどころに系図も掲載され、ルビも多いので、歴史初心者でも読みやすいのではないかと思います。
 
このシリーズには他に「ハプスブルク家」「ブルボン王朝」「ロマノフ家」を扱ったものもあります。
 
肖像画で読み解く イギリス王室の物語 (光文社知恵の森文庫)/君塚 直隆(2015/8/6)
イギリス王室にまつわる歴史物語を肖像画にからめて解説する歴史本です。
 
全ての王について解説しているわけではなく、有名な肖像画の残っている王や王族について解説しているようです。
 
もくじのすぐ後ろにイギリスの地図が、巻末に付録としてイギリス国王一覧表や王室関連年表などが掲載されていて、それだけでも結構参考になります。
 
個人的には、子どもの頃に英語塾で習った「マイ・ボニー」の歌の真の意味がこの本で分かったことが新たな発見でした。
 
薔薇の王朝 王妃たちの英国を旅する (知恵の森文庫)/石井 美樹子(2007/1/6)
主にイギリスのエリザベス朝前後の王妃たちについてまとめた本です。
 
王妃ごとにエピソードがまとめられているわけではなく「英国を旅する」とタイトルにあるように、イギリスの地名や建物ごとにエピソードが紹介されています。
 
そのため、人物ごとや年代ごとにまとめて情報を得たい場合には、ちょっと面倒臭い構成かも知れません。
 
その代わり、地名や建物名ごとに情報を得たい場合には大変便利ですし、白黒とは言え写真も多く載っています。
 
 
英国の貴族―遅れてきた公爵 (ちくま文庫)/森 護(2012/1/1)
イギリスの貴族を、特に「公爵」に焦点をあてて解説した歴史本です。
 
イギリスでの公爵位の始まりや、公家が増えていった経緯についてなども語られています。
 
巻末には英国公爵一覧表や、ノーフォーク公家、スペンサー伯家・モールバラ公家の系図も載っています。
 
特にいくつかの公家、公爵にスポットを当てて1章ごとに紹介していますが、その公家は以下の通りです。
 
  • コーンウォール公爵(英国公爵の起源)
  • ノーフォーク公家
  • サマセット(サマーセット)公家
  • ボーフォート公家
  • バクルー公家
  • グラーフトン公家
  • セント・オールバンズ公家
  • リッチモンド公家
  • べドフォード公家
  • モールバラ公家
     
英国史のティータイム/森 護(1991/2)
イギリス史の概要ではなく、イギリスの歴史の中での「こぼれ話」「雑学」といったものを扱っている本です。
(たとえばイギリスでの処刑方法にどんなものがあったのか等)
 
表紙に「レディ・ジェーン・グレイの処刑」の絵が大きく載っていますが、彼女についての記述はほぼありません。
 
ここで紹介した本については、紙の書籍が入手しづらいものもあります。
そういったものについては電子書籍(Kindle)版が出ていることもありますので、チェックしてみてください。 
なお、ブログの方に「資料の探し方」の記事など載せていますので、参考までにどうぞ。→「小説資料の探し方〜ネット通販(特にAmaz〇n)での探し方〜
 
 
ファンタジー小説サイト|言ノ葉ノ森
inserted by FC2 system