「情けは人(他人)の為ならず」巡り巡って、
いつか自分に返ってくるのだと言われても
自分が誰かに渡した その優しさが
今頃どこをどう巡っているのか
いつ自分に返ってくるのか
見当もつかなくて空しくなることもある
だけど、きっと
そういうことではなかったんだ
他人から優しさの報酬が返って来なかったとしても
その優しさは無駄にはならない
誰かのために優しいことをするたびに
誰かのために優しいことを考えるたびに
自分の心の中に、優しさが積み立てられていくから
優しいことをすればするほど
優しい人間になっていけるから
その優しさは、無駄なものなんかじゃない。
いつか自分自身が苦しい立場に置かれた時に
自分のためにも使える資産だ。
うわべだけじゃない本物の優しさは、
他人だけじゃなく自分自身さえ救うことができる
それまで他人へ向けてきた その優しさを
苦しみ傷つく自分自身に向けてあげればいいんだ
いつもは“自分に厳しい”人も、
「自分には優しくされる権利なんてない」と言っている人も、
これまで他人に優しくしてきた分くらい
自分に優しくしてあげる権利はあるよ
積もりに積もった その極上の優しさで
自分自身を包み込んで、癒やしてあげればいいんだ