コトバのラクガキ

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認められたいから、書くわけじゃない。

これまで数多くの詩人・文人がそうであったように、
 もしもこの先、
私の言葉が世界に影響を与えるようになったとしても、
 私自身はそのことを知ることもなく
人生を終えるのかもしれない。

死後にどんなにもてはやされたとしても、
現在の(、、、)私の人生が救われるわけでも報われるわけでもない。

けれど、それでもきっと私は言葉を紡ぎ続けるのだろう。

過去の多くの詩人・文人がそうであったように。
誰に見出されずとも、認められずとも、
言葉を書きつづるのだろう。

なぜなら、私にとって生きることは、
言葉を紡ぐことだからだ。

世界の美しさや、悲しい真理や、
胸の内のどうにもならない感情を
 言葉に書き留めることだからだ。

人間が呼吸をしないと生きられないように、
 きっと私は言葉を書きつづらないと生きていけない。
生きているという実感を得られない。

ただ己が生きるために行われるこの行為に
 報いを求めるのは、
そもそも間違っているのかも知れない。

だけど、それでも いつかこの言葉が、
 誰かの心に届くことを祈っている。

この言葉が、ただ吐き出されたまま消えていくのではなく
 誰かの心に宿って(つな)がれていくことを、願っている。

 

  

 
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