どんなに苦しくても、高みを目指す。
考えに考えを重ねて、 誰も及びつかないような次元へ頭をめぐらす。
たとえそこが孤独の頂点でも。
振り返った背後に 誰一人ついて来ていなかったとしても。
他人と違うものが視(み)られる目が欲しかった。
あの頃は、それが孤独を知ることだなんて、 分からなかったから。
同じ世界を見ているのに、 他人とは視えるものが違う、
他の人たちとは違う世界を感じながら生きる
――それはきっと、真の孤独というものだと、 今なら思うんだ。