愛の反対が無関心だとしても、
他人への関心――他人の気持ちを想像するのが、
愛だとは限らない。
たとえば、ビジネスで顧客の動向を
シミュレーションするのだって、
ある意味、人の“気持ち”を想像していることになる。
だけど、そんな“愛ではないかも知れない”シミュレーションでも、
「他人の気持ちを考えたこともない」ことに比べたら、
マシなのかも知れないと思う。
たとえ利益のためのシミュレーションだったとしても、
それによって思い至った“他人の気持ち”は、
その後の自分の言動に影響を及ぼしてくるから。