何が求められているのか分かっているのに、
応えられない。
未熟だし、足りていないんだ。
理想にばかり
周りの言う“現実”が見えていないんだ。
テレビや本やネットだけじゃ分からない
自分から知ろうと思わなきゃ
知ることのできない世界の有り様を、
今までちゃんと見てこなかったんだ。
もう間もなく社会に出なきゃいけないのに
時間も、力も、足りない。
他人も社会も、未熟な人間を
わざわざ救って育ててくれるほど
親切でも優しくもないから、
自分でやるしかない。
足りないものを今からでも吸収するしかない。
だけど、それには邪魔なんだ。
ココロが。
この、きしみ、悲鳴をあげる、
焦燥に彩られた心が。