ふと目が覚めて 窓の外を見れば 水をたたえた一面の田んぼに 燃えるような朱い夕日が輝いていた なんて ささやかで ありふれた絶景だろう
思えば 海だね 夜の電車の窓の外
光の花をまきちらした、 黒いうねりだね
くらがりの中 ぽつんと立った白銀(ぎん)の電灯。
外は冷たい夜の風 星も無い空を仰いで ぽつんとひとり、梢を照らしてる。
音も無い夜の町に ぽつぽつ咲いた銀の花
哀しいくらいに きれいないろで 町のかたすみ 照らしてる