コトバのラクガキ

【コトバのラクガキArchives】

 
 
 TOPもくじコトバの風景スケッチ > このページ

たくさんの人生を抱えて時間と空間を走り抜ける、この金属製の箱。

たくさんの人を抱えて走る
電車という この金属の箱が
たまらなく不思議に思えることがある

知らない人同士
言葉も交わさない人同士
同じ箱の中に詰め込まれて
同じ時間と空間を共有している

見ず知らずの他人だけど
偶然 同じ車両に乗り合わせた人たちの
知るはずもない人生のことを
ふと気まぐれに想像してみたりすることもある

通勤でも通学でもなく、季節と景色を愛でる“小旅行”

何も思わなければ ただの移動時間だけど
窓の外の風景を
いちいち綺麗だとか好きだとか思っていれば
それは ちょっとした“旅行”に変わる

学校や会社までの移動手段だとしても
その車窓風景を
楽しんではいけない、などという法は無いから

 

  

 
  
このページはポエム・ブログ「コトバのラクガキ」のバックアップ用アーカイブ・ページです。
 
 オリジナル小説サイト「言ノ葉ノ森」のサイト内に格納されています。

inserted by FC2 system