コトバのラクガキ

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ありふれた、レトロな故郷

なんにもない田舎だけど、
この町のレトロな感じが好きだ。

夕焼けに染まるトタンの壁
ひび割れたアスファルト

苔むした石段を上れば、
茜色に染まった小さな町並が見える。

風の匂いさえ、もう身体に染みついているから
 離れ難くて どうにもならない

夕日に、咎められている気がした。

分かりやすいものしか分かりたくないと
強情なまでに思ったりして、
 図書館の階段を下ったら
 オレンジ色の太陽が目を刺した

 

  

 
  
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