宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の詩は、
彼の死後に彼の手帳から発見されたものだ。
きっとそれは他人へ向けた“詩”ではなく、
自分へ向けた
私は勝手に想像している。
私もよく そういうことをするから。
自分を支えるために、言葉が必要な時がある。
傷つき、心が壊れてしまいそうな時、
誰かに優しい言葉をかけて欲しい時、
望んでも それが得られないと知っているから
自分で自分に向けて言葉を書き残すことがある。
そうやって何度も、私は私を救ってきた。
そうやって生きてきた。