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無知なんて、必ずどこかで発生するものなのに…

どんな天才だって、
 自分が一度も読んだことがない
 (情報を聞いたこともない)
 本の内容を知ることはできないし、
 習ったことも耳にしたこともない言語は(しゃべ)れない。

時間は有限で、人間の寿命も限られているから、
 人が一生のうちにできることには
 (おの)ずと限界ができてしまう

そんな風に、世の中には
 どんなに能力があっても
()ることのできない知識があるのに
 何故か、人類の中にはいつでも一定数、
 他人の無知を責めたがる人間が発生するようだ

自分が責めている その相手だって
 別のジャンルの知識なら、
人並み以上に持っているかも知れないし、
 逆に無知を責めている当人だって
 別のカテゴリーの知識を問われれば、
 何も答えられなくなるかも知れないのに。

たぶん、ソレは、
「知っているか・知っていないか」の問題ではなく
 ただ単に、相手を責める理由が欲しいだけなんだろう

だから、相手のその無知に対して
 「優しく教え導いてあげる」という考えすら出て来ず、
 責める言葉が、どんどん無意味な罵詈雑言(ばりぞうごん)へと
 エスカレートしていったりする。

だけど、きっと、こんな人類の性質は、
今に始まったことじゃない。

きっと、ソクラテスの時代から変わっていないことだ。

21世紀という時代を(むか)えて(なお)
 人類がその程度(ていど)の進化も()げられていない
 未熟なままの生物だという、それだけのことなんだ。

 

  

 
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