【コトバのラクガキArchives】

真実は人の数だけ

自分が大事にしていた“何か”を
　他の誰かが『大嫌いだ』と言ったからって、
　ソレを自分も嫌いにならなきゃいけない
　なんてことは無いよ

自分の口にした言葉が
　他の誰からも受け入れられなかったとしても、
　その言葉が間違いだとは限らないよ

数十億人の人間がいれば
　数十億通りの真実があって、

　自分にとっての真実が
　誰かにとっても真実だとは限らないし、
　逆に誰かがソレを『間違ってる』と言ったからって
　自分にとってもソレが間違いだとは限らない

十人十色にそれぞれ違う
　人と人の間では
　完璧に共有できる真実なんて存在しない、
　それだけのことなんだ

自分の真実を他の誰かと共有できないことは
　時に寂しく哀しいことだ。

だけど、
　全世界の人間が皆同じ真実を共有しなければいけないとしたら、
　きっと、力の有る人の真実ばかりが持てはやされ、
　押しつけられて、
　その他の多くの人たちは、自分自身の真実を信じることすら許されずに
苦しみ続けるばかりだから、
それぞれ違った“真実”で良いのだと思う。

人の数だけ真実があって、
それぞれに違っているということに
いい加減そろそろ気づくべき頃合なのだと思う。

私たちが、今まで“真実”だと思ってきたモノたちは
　果たして目の前にいる別の誰かにとっても
　真実で有り得るのだろうか。

そしてソレは、その誰かを苦しめ、傷つけてまで
　世に押し通さなきゃいけないような、
　そんな凶器じみたシロモノなんだろうか