【コトバのラクガキArchives】

誰にでも最適なコミュニケーションなんて、存在しないのに。

今のこの世の中は、
他人と「ちょうど良い」コミュニケーションをとれなければ
　不出来な人間と見なされてしまうのかも知れない。

人は皆、性格も価値観も違うから、
万人に通じるコミュニケーション方法なんて存在しないのに。

その距離感が「近い」か「遠い」かも人それぞれの感覚で、
ある人にとっては「正解」な言動が、
別の人にとっては話にならないほど
最悪の「不正解」だということもあるのに。

だから、人づき合いは難しい。

そして、その難しさの本当の理由に、
ほとんどの人は気づいていないのかも知れない。

何千人、何万人の人間と話をしてきたとしても、
分かり合う努力をしなければ
意味の無いうわべの会話ばかりで、
本当の意味でのコミュニケーション能力など、発達しない。

何千人、何万人の人間と知り合ってきたとしても、
　分かり合う努力をしなければ
本当に自分を理解してくれる人になんて、出会えない。

コミュニケーションの基本って、
　「相手を無視しない」ことなのかも知れない。

目と目が合ったら会釈したり、挨拶を交わしたり、
相手の存在を視界に、心に受け入れた証として、
何かをすること。

たとえ他愛のない会話だって
交わしていくうちに相手のことを知っていける。

何も交わさなければ　相手のことは何ひとつ知らないまま
　何も分からない未知の存在として
何となく“恐い”とさえ　思ったりするのかも知れない

きっとコミュニケーションって、そうやって少しずつ
　人間を、世界を、恐くなくしていく作業なんだ

そうして自分の居場所を作っていく、
　そんな作業なんじゃないかな