自分は、空ばかり見ながら生きてきたようなものだから 空に流れる雲ばかり見て生きていたようなものだから だから、きっと、 地に足をつけることに いまだ慣れていないのです。
本の上でしか人生経験を持たない自分を、 リアルに物を知らない自分を、 ひどく歯がゆく思う。
それは、時代のせいだろうか。 それとも自分の心根ゆえだろうか。
自分の知っているリアルな世界は ずっと、ただひとつ。
どこまでも広く丸い青空だけ。