ファンタジーな豆知識

フランスの城・宮殿に関する事典1

フランスのお城や宮殿に関する用語をカンタンにまとめたミニ事典です。

<現在制作中です。用語や説明は今後増える可能性があります。>

アパルトマン(御座所)
 
王族や、そのゆかりの大貴族など、身分の高い人間が住居≠ニして使う区画のこと。
複数の部屋で構成され、規模も大きい。
後に接客用のグランタパルトマン(表御座所)と私生活用のアパルトマン・プリヴェ(奥御座所)に分かれるようになった。
 
アパルトマン・デ・バン(御湯殿)
 
入浴のための、数室で構成された続き部屋。
通常はアパルトマンからは離して造られ、建物の1階にあったが、中にはグランタパルトマンの裏側の2階を御湯殿に改装させた王もいた。

大理石を隅々まで敷きつめた「浴槽の間」を中心とし、その奥の壁の後ろにはボイラーと水槽があり、そこからの配管で温水も冷水も思うままに供給でき、さらに使用済みの水は下水道を使って池に放流できた。
当初、水槽には水運び人が水を汲み上げていたが、やがて圧力式揚水ポンプが設置されるようになる。

浴槽は大理石から削り出され、中は縁がベンチ状に腰を下ろせる作りになっていて、何人もの人が一緒に入浴できるようになっていた。
(当時の慣習として、女性は一人で入浴したが、男性は何人も連れだって入浴することがしばしばだった。)

浴槽の間の他には、玄関の間、控えの間、休息の間、厠、ボイラー室、水槽室、タオル室などがあり、休息の間には入浴後に王が休むためのベッドや友人用の肘掛けイスまたは腰掛けなどがあった。
 
アパルトマン・プリヴェ(奥御座所)
 
貴人の私生活用のアパルトマン。
一人、またはごく親しい人たちと過ごすための、いくつかの小部屋が連なったアパルトマン。
ルイ15世のものは宮殿の屋根裏にあり、サロンや小広間やいくつかの図書室、夏用と冬用の2つの食堂などで構成されていた。
 
アモー(小集落)
 
マリー・アントワネットの命によってヴェルサイユ宮の庭園内に造られた人工的な農村。
 
エール(翼屋)
 
母屋の端の部分などに造られる付属の建物。
 
ギャラリー
 
廊下のように長いが幅も広く、通路≠ナはなく部屋≠ニして使われる空間。
絵画などの美術品で飾られることが多い。
 
長いドレスの裾を引きずって歩く貴婦人たちが、天候や足場の悪さで屋外を歩けない時に代わりに散歩するための遊歩場≠ナあり、しばしば催し物の場としても使われ、男女問わず華麗な衣装を競い合う社交場≠ナもあった。
 
ヴェルサイユ宮殿の「鏡の間(ギャラリー・デ・グラス)」が特に有名。
 
ギャラリー・デ・グラス(鏡の間)
 
ヴェルサイユ宮殿の本殿2階にある、長さ約73メートル、幅約10メートル、高さ約12メートルの大広間。
 
庭園に面した壁に17のフランス窓があり、その反対側の壁には窓と対になるように17の鏡が並び、窓から入る光が反射するようになっている。
鏡の間の両端には、「戦争の間」「平和の間」と呼ばれる2つの部屋があり、ここも含めて外国使節の接待や王族の結婚の祝宴など、数々のレセプションが催された。
 
ヴェルサイユ宮殿には時に1万人以上の人々が詰めかける上、照明にはロウソクが使われていたため、熱気と人いきれは大変なものだった。
 
ヴェルサイユ条約(第一次世界大戦の講和条約)が結ばれた部屋でもある。
 
グラン・キャビネ(大付属室)
 
皇帝夫妻が上流の人々を祝宴に招待する時にだけ開かれる部屋で、普段は閉められている。
 
グラン・コマン(中央調理所)
 
ヴェルサイユ宮殿の数千名にのぼる人々の食事を作る施設。
国王の食事はここから料理ごとに行列を組んで恭しく運ばれた。
 

<関連ページ>

※このページは津籠 睦月によるオリジナル・ファンタジー小説「夢の降る島」の第1話「夢見の島の眠れる女神」夢見の島の眠れる女神(小説ロゴ)の本文ページ内に隠された、本編と関係がありそうで無さそうな細かなファンタジー雑学・豆知識をご紹介する「おまけコーナー」です。

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